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休日の寂しい前橋の街並みを、パフォーマンスで盛り上げろ

 前橋市街探訪シリーズ続きます。

 レトロ(シャッター)商店街としてのいい味を出している前橋市街を散策するなるかみ父娘。さてこちらの時計屋の前を通りかかると、ふと引っかかるものがある。

             創業は古いでしょうね。あれ!これは!

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             偶然にも太陽の塔のオブジェを発見

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 ひょっとしたら、アーツ前橋の展示に合わせて飾っているのかもしれないけれど、不思議な感じがした。ちなみに一軒隔てた店舗も時計屋で、きっと同じ経営なんだろうけど、なんだかすごいことになっている。

            緑の公衆電話って今時滅多にないよね

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 このショーケースに入っている時計は売りものなのだろうか。ひょっとしてらものすごいレア物が売られているかもしれない。店の反対側もなかなかです。

     実はラルフローレンのサングラス!これください、といえば売ってくれるのだろうか

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 さてこの店の通りでは、なにやら怪しげなパフォーマンスが行われていました。

             白塗りの女の人が横たわってます

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 完全に前衛舞踏の世界。果たしてこれがなんなのか、自己の常識に照らし合わせて懸命に判断しようとしている11歳の娘。

                色々な人がいるものです

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     こちらの方は着ている服を一生懸命に破っていました。なにゆえ?

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 服を破るといえば、その昔僕がプロを目指してバンドで頑張っていた頃、新宿ジャムというライブハウスに出演した時のことだ。

 確かその時の対バンが「ダイナマイト・キット・カット」という素晴らしい名前のバンドで、当時としては珍しくオルタナティヴなサウンドを奏でていたのだけれど、ヴォーカルの人が長髪でメガネだったんですよ。

 正直彼はフロントマンとしては魅力に乏しいルックスで、そのヴォーカルスタイルも歌うというよりはがなり立てるような感じだった。

 さて、本番になって彼らのライヴを観ていたらそのヴォーカルの彼は白Tシャツ一枚で歌っていたのだけれど、その最中感極まったのか、突如そのTシャツをビリビリと引き裂き始めたではないか!あまりの唐突なパフォーマンスに大爆笑。その後も彼はボロボロのTシャツで拳を振り上げ叫んでいた。その後何回か彼らと一緒になる機会があったけれど、Tシャツビリビリはやってくれなかった。もう一回見たいよなあ、あれ。

 

     一方前橋の街でもパフォーマンスが続いております。

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 実は写真のようにドラムセットが組んであって、ひたすらドラムのみの演奏の中、オレンジ色のツナギに覆面をした女性が出てきてミシンで作業を始めるというシュールな展開。どういう気持ちで見ればいいのだろうか。しばらく興味本位で眺めていると

「もう行こうよ、おとうさん」

と娘に促されたので

「何、怖くなった?」

と聞くと

「ううん、別に。それよりスイートポテトが食べたい」

娘はアバンギャルドパフォーマンスよりもお菓子の方に魅力を感じたようだ。

 

 あ、思い出した。

 その昔、僕のいた大学には「ダンサー佐々木」と名乗るパフォーマーがいて、ゲリラ的に学内でパフォーマンスを行っていた。学校の掲示板に突如彼のライブが告知されたとき、その名前の響きとアングラ性から僕らの仲間は彼らのパフォーマンスを観に行ったのだが、やっぱりドラムセットがしつらえてありその前でダンサー佐々木はただ意味不明の叫びとさしてインパクトのないダンスを披露していた。客、ほぼ僕らだけだったっけ。あれは一体なんだったのだろう。

 

夢だったのかな

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