僕は数年間、この携帯電話を愛用していた。
なかなかカッコいいでしょ。
Lー04Bという型番で、CONRANというデザイングループが監修したスタイリッシュな端末だ。
僕はスマートフォンの必要性を感じられない人間なので、周りが皆次々とスマホに変える中、かたくなにこれを使い続けてきた。
人によっては
みたいな言い方をするが、なんなんですか。
別にラインをする相手がいるわけじゃないし、タブレットは家にあるし、会社でネットにいつでもアクセスできるのでスマホを持つ必然性が僕の生活にはないのです。
スマホを持っていないだけで、場合によってはほとんど老人のような扱いをされる時があるのだが、僕はそんな同調圧力には屈せず己の道を生きていたわけ。
そういう僕は携帯の端末については少なからずこだわりを持って選んできた。
一時期、ケータイってほとんどが二つ折のパカパカするやつばっかりっだったでしょ。その当時、あれを用もないのにひたすらパカパカしているアンちゃんをよく見かけたけれど、あれはもう癖みたいなものだったに違いない。
僕は特別な人間ではなく、お金もないのですが、モノについては多少の選択眼を持っていると自負している鼻持ちならない人間ですので、あのパカパカだけは持つまい、と当時から思っていたのです。
そうしてパカパカ全盛の頃に突如発売されたコチラ!僕は雑誌「Begin」でこれを見てすぐに飛びついた!
正に当時はビギンくんだった僕
なかなかカッコいいでしょ。
このアーミー調のボディ!NOKIAデザインの斬新なフォルム。
ノキアといえば、昔はデザイン性の高い端末をたくさんリリースしていて、映画『マトリックス』で使われていたこちらに憧れた人もいるんじゃないですか。
僕もその一人だった。通話の際に、いちいちシャコン!と開閉するのがよかった
Nokia ノキア 8110 4G Dual SIM対応 SIMフリー携帯電話 Black/ブラック 並行輸入品
- 出版社/メーカー: Nokia
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
さて、確かこの背側に付いているベルトのことを「いかすベルト」とか呼んでいた気がする。まだ、ディスプレイは白黒で、メールも大した内容を送受信できるものじゃなかったが、とにかくこれはお気に入りだった。
しかし、いつの間にか壊れてしまい、次の端末は仕方なく普通のストレート端末(あくまでパカパカは買わず)にした。だが、J―PHONEはイマイチ使い勝手が悪かったのでドコモに鞍替えすることにしたのだ。J-PHONEを知っている人はそこそこの年齢でしょう。
さてじゃあ、次はどうしようかな!となった時に、これを発見。この端末があったから僕はドコモに乗り換えたのだ。
端末自体は子供の玩具になって、どっかいった
コイツは小さかった。でも持ち歩きにはかさばらないので非常に便利で使い勝手もそんなに悪くなかった。
ただ、よくわ分からないがそのうちにFOMAという通信系が主流となって、MOVAであるこのプレミニが使えなくなるという・・・。あの頃も
「まだMOVAなの?」
みたいに言われたが、なんなんですか。
そうして色々と物色した結果、先のコンランケータイにたどり着いたわけ。
横から見ると、微妙な角度がついているでしょう。4℃の傾斜だって
僕はこれをできれば一生使い続けたかったが、先日画面が紫色になったり、緑色になったりとディスプレイに異常をきたしはじめたのだ。通話はできるけれど、いつ画面が表示されなくなるのかわかったものじゃない。どんなに高級品でも動かない時計は意味がない。画面の見えないパソコンだって操作不能だもんね。仕方なく僕は泣く泣く翌日ドコモショップへと足を運んだ。
田舎の平日のドコモショップだからさぞ空いているだろうと思い、開店10時前に道路を挟んで向かいにあるドラッグストアで買い物をして時間を潰していた。しかし!店を出てドコモショップの方をふと見ると、次から次へと車が入ってくる!僕は慌ててダッシュ!なんとか整理番号3をゲット!その後もどんどん客が来る。そして客のほとんとは年配者だった。僕を含め、みんな考えることは一緒、朝一を狙うのだ。
さて久しぶりのケータイ、僕は何を買ったでしょう?
(不必要なもったいぶり)
↓
これです!
パカパカ!パカパカ!
だって、今となってはもう、これしか選択肢がないんだもん!
店員に月々3400円のスマホへの乗り換えを勧められたのだけれど、10秒考えてやめた。だって、このガラケー月額2300円だよ!一年で1万円以上の差額!どうせスマホ使わないのに。
ということで結果パカパカですよ。
画面が大きい。見やすい。老眼にはうれしい
そうそう、僕の隣の客の60歳くらいのおばさんは、現在使っているスマホが全く使えないということで文句をたれていた。最初からガラケーにすればいいのにね。
さてこの新端末を会社へ持って行って
「新しいケータイ買ったんですよー」
と見せびらかす僕。
ほとんどの人はぎょっとして目を向いたり、あははと笑ったりしていた。