TOOLのこと、今日でおしまい。
TOOLを知らなかった方や、うわ、気持ち悪と思った方もどうぞご覧下さい。
さてあれだけビッグなバンドではあるけれども、完璧主義者であるからだろう、アルバムのリリースのスパンが異常に長いバンドでもある。まあ、海外の大物なら何年も出ないなんてザラですが、TOOLの場合この2006年の「10,000DAYS」以来12年出てないんですよ!
限定版はプレミアついてます
それなのに相変わらずの存在感。なんだか最近出たばっかりの気分がするのです。
TOOLの曲のつくり方にはなんだかいろいろ噂があって、例えば曲作りの時はホワイトボードか何かに数式のようなものを書いてそれに基づいて演奏するとか(うろおぼえ)、ある曲とある曲を任意の時間で再生すると不思議な効果が聞こえるとか(眉唾)、単語を三の倍数によって使い螺旋構造を表現しているとかなんだかもう理解不能な域に達している。
でもそんな小難しいことを考えなくても彼らの音楽とアートは普遍である。
来年出ると噂されている新譜だけれど、現時点での最新作、10000DAYSのアートワークはもう行き着くとこまで行ったという感がある。これ、どうやら限定版でいま入手するのには1万超えするみたいですね。じゃ、その限定版とはどんなものか。こんなものです。
左の顔面がアルバムで、右はDVDシングルです
両方のジャケットともにレンズが埋め込んであってですね、それで中のアートワークを覗くと3Dで浮かび上がるというよほどの暇人ではないとやらないようなことを強制させる作りとなっております。もちろん僕は何度も観ました。この間は小5の娘が熱心に立体視をしておりました。ジャケット開くと内容はこんな感じです。
これがCDジャケットか!所有する喜び
そんでもって二枚の微妙に位置のずれた写真が並べられており、飛び出して見える!
それにしてもよくこんなこと考えるね。メンバー全員分の写真やそのほかの不気味な写真が全て3Dで見るものを混乱させる。
まあこれだとよくわかりませんが、とにかく覗く。その姿は誰にも見られたくない
さて、こちらはDVDシングルとして発売された「Vicarious」。
なんですかこれは
こちらもとにかく内容が濃い。
レビューに「質の高いグロアニメ」と書いてあって笑う
表題曲のプロモの他にドキュメンタリーとかメイキングだの色々入っている。内容はジャケットの気持ち悪い人面魚がスケルトン人の目玉から飛び出てうろうろしたりして最後には曼荼羅世界に突入。書いてて訳がわからないが本当にそうなのだから仕方がない。
その目で確かめてください
全編CGで相変わらず金をかけてグロテスクなイメージを表現している。TOOLのビデオをずっと手がけているギタリストのアダムジョーンズが今回もディレクション。アダムは昔はハリウッドで特殊メイクとかやっていたそうなのでこういうのが得意。
一度でも彼らのプロモを見た人ならああ、あの気持ち悪いやつね、と言うほどインパクトがあるTOOLのビデオ。個人的には素晴らしい作品ばかりだと思うが、いかんせんかなり悪趣味な部分もあるのでダメな人はダメだろう。でも、TOOLの曲のプロモとして耐えうる映像はこのくらいのインパクトが無くては駄目だ。それにしてもジャケットも懲りすぎ。裏ジャケはこう。気持ち悪!
この人もビデオに出てきて、目玉から例の魚が飛び出す
そして中身。
それぞれの写真を取り替えることでこちらも立体視が可能。一回見ておしまい。
さて「10000DAYS」はもちろん凄まじいアルバムで、この一曲目の他にもよくこんなテンションの高い曲ばかり作れるなと驚きを禁じえないものばかり。
その中でも特に人気が高いのがこちらの「THE POT」。イントロのトリッキーなベースのフレーズからもう引き込まれてしまう。ちなみにこのビデオはオフィシャルでなく勝手にファンが作ったものだけれど僕は当時本物かと思っていた。今見ればテイストがTOOLのPVと全然違うんだけどね。
まあやっぱり気持ちの良いものではありませんが。デカイかたつむりが出てきて街を蹂躙します。ゴーガか!
だらだらと薄い内容で書き連ねてきたTOOLのおはなし、おしまいです。なんだかんだ偉そうに書きましたが彼らのライブは未体験な僕、少しお恥ずかしい。次に来るときはなんとしてでも行きたいなあ・・・。
TOOLのことは言ってないか