音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

TOOL / 「Lateralus」  ラタララスってすごいよね

 暗黒星雲からやって来たバンド、TOOLにアブダクションされ、キャトルミューティレーションされてしまった僕は一時期彼らのサウンドばかり聴いていた。

 しかし中々餌をくれない彼らは僕を焦らすばかり。

 しかし!あるときタワレコに訪れた僕が発見したものがこちら!

        異様な形のボックスセット、「SALIVAL」

 f:id:otominarukami:20180721175028j:plain f:id:otominarukami:20180721175035j:plain

 

 もういくらで買ったか覚えていないけれど、あの飢餓状態で発見したこのCD+ビデオ(当時はDVDが出たばかりで僕はまだDVDプレーヤーをもっておらず、こちらのVHSテープバージョンを購入した)セットはなんかすごかった。中身がまた凝ってるんだ。

    赤貼りのボックス!その中にはライブ+レアトラックのCDとオリジナルビデオ

f:id:otominarukami:20180721174953j:plain f:id:otominarukami:20180721175007j:plain

 

 いやー今にして思えばDVDの方を買えばよかったな。ビデオとか見ねえ!まあ見ようと思えばYOUTUBEで見られるでしょうけど。

     もうVHSがなんだか解らない世代もこのブログを見てるんだろうな

         f:id:otominarukami:20180721175022j:plain

 ちなみにこのセットは限定版でそれなりの高値で取引されております。DVD版は二万超え!でも僕の持っているVHS版は中古で8千円くらい。やす。もっと価値が出ろ!              まあどちらも新品では入手困難ですかね

                 

 

 内容はかなりの迫力で迫るライヴ(特に3曲目のPUSHITのアレンジがすごい)とツェッペリンのカバー、あとへんな電話の会話。TOOL好きなら持っていても損はないです、今は高いけど。

 

 さて、そうして結局「AENIMA」から五年経ってようやくリリースされた「LATERALUS」(ラタララス)は期待を裏切らない素晴らしい作品だった!

                軒並みレヴューも高評価

             

 

 一曲目の「The Grudge」からしてもうなんというか格が違う。あまりに計算されたヘヴィネスと複雑なメロディ、エモーション。どうしたらこんなアンサンブルが生み出せるのだろうか?曲も長いのに全く飽きないし、いや一度聴き始めると途中で聴くのをやめるのが困難というしかない。

いやもう鬼気迫る曲です。このビデオ、オフィシャルじゃなくてファンが勝手に作ったやつ。でも非常によく出来てます

  

 彼らの曲はえてして長いんだけれども、それゆえに壮大なスケールとドラマチックな展開がそこには込められている。特にこの曲、6分を越えたあたりから尋常じゃない音の密度と沸騰が怒涛の如く攻めてくる。

 7:30あたりからのメイナードが25秒間シャウトし続けるという信じられないヴォーカルスキルを披露、そしてそのバックでは、まるで火山が噴火するがごとくの勢いをもつギター、ベース、ドラムのアンサンブルの火砕流がこの曲を聴く僕を圧倒する。

 

 このテンションが最後までつづく、歴史的完成度を持ったアルバムが「ラタララス」なのです。当然リリースされたビデオも例の感じです。

            相変わらず気色悪いですよ。閲覧注意

   www.youtube.com

 ベースの和音から入り、三連のタラリラリラリという心地よい刻みのフレーズが耳から離れない!そしてギターがユニゾンでタラリラリラリ!

 

 そしてこちらの「パラボラ」もすごい。

 しろくまと人間のミックスされたような生き物が中に浮いたかと思うと、何らかのドロドロしたものをオエー!なんじゃそれ!気持ちわりー!でもそれが正確な円を描いたかと思うと不気味人形アニメが始まり、太い音でタリーラリーとギターの単音がものすごい主張をしてくる展開。そして恐ろしいことにメイナードのコーラスが鳥肌が立つほどの美しいメロディ!

        途中から出てくる黒人の人、最初トリッキーかと思った 

   www.youtube.com

 後半とかもう全く別の曲ですよ!でもその展開が必然性があるので全く違和感がない。そうして最高にヘヴィーなギターがブワウワウーと超低音で迫るというすげえ曲。この曲をライヴでそのまま再現して演奏している彼らのミュージシャンスキルが高すぎる。

 さて、内容もさることながらかなりこちらのジャケットも凝ってますよ!

      f:id:otominarukami:20180721174824j:plain 

黒っぽいセルロイドのケースで覆われたこのジャケット、取り外すと・・・

  f:id:otominarukami:20180721174838j:plain

 例の世界観が広がっております。更に、このジャケットの中のブックレットもセルロイド感がすごい。

               数ページにわたってこの調子。医学書か!

        f:id:otominarukami:20180721174905j:plain

 

           CDそのものにも手抜かりはありません。目が!目が!

     f:id:otominarukami:20180721174848j:plain

 

 やはりTOOLはダウンロードで買うバンドじゃないね。これを持っての作品。

さてあしたは10000DAYSの記事でおしまいです。

 

たまに読んでくれる人がいて一気に50PVとか増えてその時はうれしい

kakuyomu.jp