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SOLO/ハン・ソロ サプライズは誰だ。ええっ!

 観てまいりました、ハン・ソロ

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     注意!思いっきりネタバレしてますよ!

 

 冒頭、例の「a Long time ago,in a galaxy far far away...」で始まるのは一緒。映画館でこれを見るたびにおお、と思ってしまうSW好きおじさんたる僕。

 でもこの映画はスピンオフなので直後にあのジョン・ウィリアムスのぱーん!というテーマは流れない。スピーダーに乗ったソロが登場しそこからほぼノンストップでアクションが続き、様々なキャラが入り乱れ二時間ちょいの映画はあっという間に終わる。ここでストーリーを書いても仕方がないので割愛します。

 

 さてこのコケたという話のハン・ソロ、SWスピンオフとしては初のシリーズキャラクター単体であるハン・ソロ、映画としては十分に面白かったけれど、SWシリーズとして相対的に考えるとまあまあか。

 後で考えが変わるかもしれないけれど、僕はローグ・ワンの方が面白かったかな。どうしてもソロが主役ということで、絵に派手さが欠けてしまうのは仕方ないだろう。Xウィングとタイ・ファイターの戦闘シーンはないし、フォースを使う場面は(ほとんど)ない。もちろん予告編で出てきたケッセルの雲の中を現れるスター・デストロイヤーの姿は圧倒的だし、新ドロイドの女性的性格は面白い。

 

 ローグ・ワンのようにつじつま合わせの必要がないから、ストーリーはある程度自由。ただ、今まで語られてきたソロの過去、すなわち帝国アカデミーにいたが、奴隷だったチューバッカを助けてコンビになったとかはキチンと描かれていた。新たなキャラとしてウディ・ハレルソンベケットやキーラという女性との関係は、群像劇である正史のSWとは違い、ある意味新鮮だった。話がソロに焦点が絞られているから、SWにお馴染みのあの場面転換に約束されるワイプがないのだ。

 

 あとは・・・なんだかあまり感想が出てこない。大好きなSWではあるけれど、僕もSW疲れなのかもしれない。だってEP7、ローグ・ワン、EP8と来て、半年しか経たずにハン・ソロのスピンオフ。

 本来なら喜ぶべきところかもしれないけれど、飢餓感が逆に無くなってしまったんだよね。エピソード1や、7が公開されたときはそれはもう久しぶり、待ってました!とばかりに観たけれども、グッズも買ったけれども、今回は有り難みが薄れたというのはあるよね。

 実際、ディズニーが興行的失敗を受けてこのあとのスピンオフの展開を見直すなんて噂がネットを騒がせたりしてるし。

 

 だからある意味覚めた感じで映画を見てしまった気がする。十分に面白い映画ではあるのですが、どうしてもSWという作品の一部として考えてしまうからね。主演のオールデン・エアエンライクは非常に良かったと思う。あのニヤっとした顔がハンっぽくて、ハリソンの雰囲気を僕は感じました。ドナルド・グローバーAKAチャイルディッシュ・ガンビーノのランドも良かったし。そうそう、この映画はけっこうギャグが詰まってて、そのへんもSWぽさとは違ったかな・・・。

 ランドのマントが100着くらいファルコン号のクローゼットにかけてあるのには笑った。また、帝国軍歩兵として戦っていたハンが戦闘中に

「指揮官が死んじゃいましたあ!」

と言うところとか、ハンがハッタリで、

「あのファルコン号には30人の傭兵がいて合図で飛び出てくるんだぜ」

の直後にキーンって飛んでっちゃうところも面白い。

 ケッセル・ランでのクトゥルフみたいな怪物を重力井戸に放り込む場面での一瞬、キュルキュルキュル・・・とファルコン号のお馴染みの脱力音&直後のフルスロットルは燃えたけどね。

 

 あと、最後のドライデンというボスの部屋でペテンのかけあいみたいなことになって、これどこまでが計算ずくで、どこまでがハッタリで、どこまでがマジなの?と変に勘ぐりすぎてイマイチ場面に集中できなかったのは僕だけですか。どうせ僕だけでしょう。

 そして僕だけでなく、ある程度のファンならばきっと今回もサプライズゲストがいるだろうと踏むわけですよ。いったい誰だ?ボバ・フェットあたりが出たっておかしくないし、ジャバ・ザ・ハットが出ても不思議ではない。なんせローグ・ワンではベイダー、モフ・ターキンどころかレイア姫まで出てきたんだから。

 

 最後の最後で出てきたクリムゾン・ドーンなる黒幕の正体はなんと・・・

        ダース・モール

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 彼の姿が出てきた途端、そんなのアリ?!と僕の頭の中は大混乱。

 だって、ダースモールが死んだのはまだアナキンが10歳くらいの時で、もしダース・モールが生きている時代だとしたら、ハンの年齢の計算が合わないじゃない!このままで行くとハンがレイアやルークと出会った時にはもう50歳くらいの勘定で、僕と同じ位の年齢じゃないか!それなのに20の小娘に惹かれるってどういうことだ?

 あれ、でもおかしいぞ、すでにこの時代は帝国が支配しているんだからダース・ベイダーがシスの暗黒卿として強大な力を持っているはずだ。何で?なんで?

 一つ考えられることは、結局ダース・モールはエピソード1では死んでいなかったということだ。

     なにそれ!クワイ・ガンに謝れ!

 

 確かにテレビアニメシリーズの「クローン・ウォーズ」ではダース・モールはサイボーグとして登場していたけれどさ。

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 これはこれで、いわゆる「正史」(SW映画のみを本来の史実とする)とは別のサイドストーリーじゃなかったのかい!膨大なSWのサイドストーリーの中の一つかと思っていたら、映画に出てきちゃったし!

 なんかですね、どうやらモールは頭がおかしくなって帝国を憎んで、オビワンを憎んで、復讐の機会を狙っていたらしいよ。そうして、ついにタトゥィーンでルークを見守るオビワンを発見、長年の恨みを晴らそうとするも、あっという間に老人に返り討ちにされてしまう。オビワン無双!

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 なんだかそのことばっかで最後は頭いっぱいになってあんまり映画に集中できなかったSWボンクラの僕だった。

 このシーンのために、エピソード1でモールを演じたレイ・パークが再び駆り出されたんだってさ。でもなんか顔が違ったような感じだったのは何故だろう。年取ったからかな。メイクで関係ないと思うんですが。あと、取ってつけたように最後にライト・セーバーをフォースで手元に引き寄せてブゥーん!ってやってたのはファン・サービスなのだろうか。

 

 さてパンフレットもどうしようかと思ったけど買いましたよ。限定版1200円はたけえ!

      パンフはぼったくりとしか思えん。買ったけどさ。最近のパンフ高杉 

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内容は可もなく不可もなくのパンフでしたが、最後の広告のページは少し面白かった。

          いやさすがSW、グッズがたくさん作られてる!

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 僕が特に興味を惹かれたのはこちらの商品。

                どうです、この厨二病

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 素材からして劣化しそうな臭いがプンプンしているが、いったいどの層の人間がこれを購入し、身に付け、街を歩くのだろうか。映画の中でソロがつけてるからカッコいいけど、まともな神経の持ち主はこれをファッションとしては考えないだろう。ましてやスマホをそこに入れるって・・・。

 小5の娘にこれを見せて

 僕「これすごいよね。ダサださだよね」

 娘「あははは、ほんとだー」

と2人で笑ったあと、お風呂に入って彼女に

 僕「やっぱ、パパあのスマホベルト買おっかなー」

 娘「あははははは」

というギャグをカマしました。

 

 その昔、バイト先の友人が

「この間、京王線でサングラスかけてワイシャツにガンホルダー(刑事ドラマとかで脇の下に拳銃が入っているタイプ)してる奴がいてさ、そいつがメッチャ気取ってて、笑いをこらえるのに苦労したよお」

と話していたのを思い出したよ。

 

 あと、こんなのも売ってるんだけど。ソロに憧れて、ウーキーに憧れていつか買うのだろうか、僕が。

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チュウイのマスクは正直欲しい

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