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クリエイター/HORDES OF CHAOSかっけえ

 彼らをして「アイデンティティ消失の危機にあった」と言わしめたRENEWALの時期。このあとに出たコーズオブコンフリクトもそれなりに迷走感がにじみ出ている。

これが好きという方はすいません

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 ファストなナンバーはあるものの、全体的に初期の狂気のようなものは薄まり、印象に残らない曲ばかり。ハードコアみたいな曲をやっていて、ソロもない。僕はハードコアも大好きだけれど、クリエイターにそれを求めているわけじゃあないんだよなー・・・。ここを持って僕はクリエイターのアルバムを買うのをやめてしまった。実際このあとも彼らは試行錯誤の時期が続いたようだ。

 しかし僕がクリエイターを聴かなくなってもそんなこと彼らは関係ない。クリエイターはその間にも曲を作り、苦しみ、なんとか次への道を模索していたに違いない。

 

 彼らを追わなくなって数年後、何かのきっかけでYOUTUBEにこの曲のサムネイルが表示された。あー。クリエイター今でもやってたのか、ちょっと聴いてみるかなと軽い気持ちで見た僕は久しぶりにぶっ飛ばされた!

          コナン・ザ・グレートの世界でクリエイターが演奏!

    

 もう最初の5秒のテンションが違う。あのクリエイターが更にパワーアップして戻ってきた!こんなことってある?!

 そうしてすぐに僕はこの曲を収録した「HORDES OF CHAOS」を買い、しばしクリエイター三昧の生活を送ったわけです。

なんか高くないか

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 それにしてもこれほどの形で復活を遂げるメタルバンドも珍しいのではないか。多くの人気バンドは過去の遺産をもとに拡大再生産を繰り返し、ファンもさほど期待せずにそのバンドの新作だからということでお布施のように買う。そういう図式が多い中、クリエイターはきちんとクリエイターらしさを残して更に強力なアルバムを作り上げたのだ。僕はこのアルバムが彼らの最高傑作だと思っている。最近だとメタリカがやっぱりこのパターンでさらなる飛躍を見せつけたけれど、ベテランバンドがこういう作品を作るという素晴らしい事例だ。

 ということでその後この近辺のアルバムを買いましたよ。あの邪悪でスピード感溢れるクリエイターが健在!

    怒られるかもしれませんが、このあたりのアルバム、どれ聴いても(いい意味で)一緒!

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 あとおまけで懐かしい、僕が好きだった、知られざるあの頃のB級スラッシュバンドをいくつか貼っておきます。知っている方がいらっしゃったら素敵なコメントください。友達になりましょう。

 

 一曲目だけがやたら勢い良かったAGENT STEEL。「アンストッパッブルゥーフォオーース!」というハイトーンヴォイスが良かった。

          イントロのピヨヨーという音の意図がよくわからない

  www.youtube.com

 

 タンカードの「ゾンビ・アタック」。5分くらいリフをいじくりまわしてできたようなこの曲の安易さが素晴らしい。

            イントロはお決まりの寸劇

   www.youtube.com

 

 最後はドイツの酔いどれスラッシャー、WHERMACHT。大学生だった僕らのあいだで当時大流行した。

 冒頭の「YOU BROKE MY HEART(SO I BROKE YOUR FACE)」というトンでもないタイトルの曲が、 景気のいい

「ディキドンスタ!ディキドンスタ!ディキマハ!」

という掛け声と共に始まり、狂ったようなB級スラッシュがこれでもかと繰り出される。

      死ぬまでに一回聴いておいたほうがいいですよ。ディキドンスタ!

   

 ほかの曲はといえば、途中ただトイレでゲーゲーいっている音しか入っていなかったり、怪物が襲ってきたらしい体でパニックになってなぜか

「ラッキー・ライガー!ラッキー・ライガー!」

という言葉を連呼したりという、Z級スラッシュメタルマチュアリズムが炸裂しているのも楽しい。ラッキーライガーを聴きたい人は、上の動画の5:00あたりを再生すれば聴けます。ラッキーライガー

 昨日の記事で後輩のロックという人物の話を書きましたが、 

この「ラッキー・ライガー!」という掛け声をもじって「ロッキー・ロイボー!ロッキー・ロイボー!」と大声で酔っ払って叫んでいた僕たちの20代ってどうですか?羨ましくないでしょう。

 

 このウォーマヒト、とにかくバカスラッシュメタルとしか形容のしようがないバンドで今でもたまに思い出したように聴きます。当然ジョンウィリアムスに無断でレコーディングしたと思しきこんなアルバムまで作って、どうしちゃったの。

    www.youtube.com

 たしか数年前に誰にも求められていないのに再結成していた気がします。普段何してんのかね。

 

 クリエイターの話おしまい

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