とりあえず家にあった映画サントラを僕なりにご紹介するシリーズです。
探せばもっとありますがもう面倒でやめた
本日はこちら。
左は言わずと知れた「ゾンビ」。ゴブリンというイタリアのプログレッシヴ・ロック・バンドがサントラを担当している。ゴブリンというバンドはこの時代のホラー映画をよく担当していて、特に「サスペリア」で有名な映画監督のダリオ・アルジェントには気に入られていたのか、彼の映画でよく使われている。
サスペリアのテーマは非常に有名なので聴いたことがある方もいるでしょう。
決して一人では見ないでください
ヨーロピアン系の独特の雰囲気を持ったバンドで、どこか人を不安にさせるメロディと美しさがないまぜとなった曲をたくさん生み出している。
「ゾンビ」についてはアメリカ公開版とヨーロッパ版で音楽が違うとか編集が違うとか様々あって面倒くさいのだけれど、とにかく終末感漂う重々しい曲群があの映画に見事にマッチしていた。
聴いているだけでこわい
10代後半から20代前半の頃の僕はこの映画にかなり入れ込んで、おそらく20回以上は見たと思う。ホラー映画監督なりたいという夢も少しだけ持った時期もありました。日大芸術映画学科監督科を受け、合格したものの行かなかったという来歴を僕は誇ってもいいですか?もし行っていたら全く人生は別のものになっていたろうな。
今でも僕は、たまに夢にこの映画のゾンビたちが出てきて夜中にドキドキしながら目を覚ますことがあります。
左はやはりホラー映画の金字塔、ジョン・カーペンター監督「ハロウィン」。
とはいうものの、実際僕はこの映画をトータルで見たことがないかもしれない。なんでだろう、派手さがないからかな。カーペンター作品はかなり観ているし、「遊星からの物体X」についてもやはり数十回は見ているのにね。
ジョン・カーペンターって音楽の才能もあって、この素晴らしいテーマ曲はなんと彼の作曲なんだよね!他にも自作の映画に自分の曲をつけてます。
こちらはテクノ/エレクトロニクス系のサントラ。
「ラン・ローラ・ラン」はのちにマット・デイモンの「ボーン」シリーズ第一作のヒロインに抜擢されるフランカ・ポテンテ主演の、ひたすらローラという女の子が彼氏のために金を工面しようと走り続ける映画。僕はこれを劇場で見たのだけれど、なんというかポップな映画でストーリーも3通りのものがあって初めて見る人は???となったに違いないだろう。とにかく考えるな、感じるんだというのを地で行っていた。ローラがアニメになったり、ぶつかった人間のその後の人生がフラッシュバックのように示されたりと小ネタも満載。
そうしてBGMはバリバリのジャーマンテクノで、オープニングをはじめとする様々な場面で使われていたのがなんと監督のトム・ティクヴァ。カーペンターといい、マルチな才能を持つ人は多い。
最初の3曲がかなり景気のいい四つ打ちテクノで、ヴォーカルというか声の出演というかが主演のフランカという狭い輪っかで操業しております。今聴くと音はやや古い感じはするけれど良質のテクノアルバムです。
中央は言わずと知れた「マトリックス」。マリリン・マンソンの「ROCK IS DEAD」は全くロックに興味のない仕事の同僚にも気に入られていた。他にもプロペラヘッズなど、当時最新のエレクトロ系ロックが多数収録されていました。
左はひょっとしたら僕の持っているサントラの中でも一番好きかもしれない「ファイト・クラブ」。映画もマイオールタイムベストに入るほど大好き。不眠症に悩まされる主人公が喧嘩クラブを結成し、やがてボンクラたちを集めてクレジット企業のビル破壊テロを行うという最高のエンディング。ラストに流れるピクシーズは入ってはいません。ダスト・ブラザースというアメリカのプロデューサーチームが担当したこのアルバムは映画のテーマにぴったりのサウンドで、特に冒頭のテーマ曲はいつ聴いても「ファイトクラブに入りたい!」と思わせる要素満載。
大音量で聞きたい
このアルバム単体で聴くのはひょっとしてきついかもしれませんが、映画の思想とフィンチャーの演出と映像美に惚れこんだ方なら一生聴くことができるでしょう。
明日もやりますよ!
この小説のサントラはやはり「マスター・オブ・パペッツ」で