モノレールを断念し、歩いて西園にやってきた僕らはまずはフラミンゴの群れを見た。ピンクではなく、ベニイロフラミンゴといいました。
そしてその向こうには巨大な鳥の銅像が堂々とその存在を主張。
かなりデケェ
それを見た浅薄な知識しか持ち合わせていない僕は娘に向かって
「あ、ほら、エミューだよ!」
と間違えた知識を披露。それを聴いたこの鳥、烈火のごとく怒り出した!
オレの名前はエピオルニスだ!
おーこわ、おーこわ。ヘンな名前!一生そこにいれば!
ちなみに本物のエミューはこちらです。
確かエミ夫とかいう名前だった。これもこれで変
僕はあとでこの本物のエミューを見て、娘に
「なんだ、さっきのでっかい銅像のトリ、エミューじゃなかったよ。じゃあなんだっけな・・・あっ、そうだドードーだ!」
と再び間違った知識を伝授。
だからエピオルニスだっつうの!
いつまでもヘンな名前にこだわるでけえ鳥は無視して爬虫類館に向かう僕ら。
あ!YESおじさんがいる!
クロース・トゥ・ジ・エッジ!と叫ぼうとしたけどやめた
さて色々な人や鳥に邪魔されながらたどり着いた両生類爬虫類館。テンション上がって空中に浮かびあがってしまった僕。
着地後、足を強打
僕は大学時代の後輩ナッカンと暇を持て余して20数年前にここを訪れた。その時、あまりに大きなワニがいてビビった記憶がある。確か数メートルはあったのだ。今もここに居るのだろうか・・・?
いた。
ガラスが曇ってイマイチわかりづらいのだけれど、あの時の大きさのまま、巨大なワニが微動だにせず僕の前に寝そべっている。彼はあの時と同じように、きっと際限ない哲学的思考に浸っているのに違いない。
見る人皆、畏れの嘆息をもらす
出オチがすごくてあとのものが全て霞んでしまう。他にもかっこいい爬虫類がたくさんいるのだけれど、どうにも小粒。
生物多様性という不可思議
さて、やはりでかい動物というのはインパクトが違う。先ほどのワニほどでないにしても、ガラパゴスゾウガメはやはりでかい。というか、横から見るとこいつ、前後がわかりません。
どっちが前? 上から見たらわかった
実際、ここもえらい混雑なのですぐに退館。ハシビコロウというほとんど動くことがないというトリを鑑賞。
まあ確かに静止状態がデフォ
とはいえ、生き物なんでそこそこ動いてましたよ。それなのに少し動くたびに観客は「動いたー!」とか「なんだ動いてんじゃん」などといちいち反応。
ハシビロコウにしてみれば彼の勝手だ!
それにしても、先ほどのジャンピング写真で強打した足の痛み、人いきれ、そしてじわじわと来る疲労の蓄積にいつものように僕はぐったり。
GW明けの仕事嫌すぎ、などと考えている
しかしまだ見ていない奴らがたくさんいたので娘のために頑張って出発。
奥へ行くと、キリン、カバ、サイなど大型動物展示が目白押し。
もはやありがたみを感じないレベルの精神状態
シマウマがガゼルを虐待しているのを見たり、黒い!という感想しかないコビトカバを見てこのエリアを終わらせた。
ガゼルはみなシマウマにビビリまくり
そうして最後の気力を振り絞って行ったキッズエリアでまたトリ。
ニワトリ以外の何者でもない
ウォーリーお父さんがいた。
かの柿本人麻呂が「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の」と詠んだ山鳥を初めて見た。
おー、これがあのしだり尾か
さてあとは来た道をひいこらと引き返し家に帰るよ。帰るさに、何故か動物園の敷地に建っている五重塔に寄る。上野東照宮の管轄じゃないの?
さてようやく動物園を出て、不忍口方面へと向かう途中、
「おとうさん、あれ何?すご」
という娘。彼女はトーテムポールを知らなかった。
しかし近づいてよく見ると「どうぶつえん」の「ぶつ」が折られていて「ぶつえん」
外国人がやたらと写真を撮っていた花園稲荷神社入口。
僕はこの先に、清水観音堂があり、有名な「月の松」があると錯覚していて別の場所に出てしまい、なんだかそれこそ狐につままれた気分を味わった。観音堂はひとつ向こうのエリアだった。
そうそう、いつの間にか上野こども遊園地が無くなっていたのもびっくり。どんどんああいった良い味を出している遊園地がなくなってゆく。
アメ横の殷賑ぶりに驚愕する娘。そのうち君もひとりで来られるようになるよ!
帰りの電車では、まい泉のパンダヒレカツバーガーを食べました。おしまい。
上野は出てきません