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レディ・プレイヤー1観ました/最高!

 初日に都合つけて頑張って初回で観たよ!その甲斐あった!

wwws.warnerbros.co.jp

     こちらあたりを見れば、大体の中身がわかります。

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 去年の12月くらいにこちらの記事を書いたら思いのほかアクセスを稼いでくれて、もうこれは早めに観なくちゃ!と思いついにその日が来た!

大したこと書いてないんですけどね、タイミングとヴァンヘイレンの「ジャンプ」の情報を載せたのが受けた要因

www.otominarukami.tokyo

 

       注意!ここからネタバレしますよ!

 

 予告編から僕が予想したレディプレイヤー1のストーリー。

 

 未来のコロンバスでは人々は毎日オアシスというVRゲームに没頭しており、皆それによって現実逃避をしていた。主人公であるオタク青年ジェイドもその一人だ。

 ある日オアシスの創始者ハリデーの遺言により、ゲーム内の3つの鍵を見つけたものが56兆円とオアシスの権利を受け継ぐということが周知される。

 それをめぐって大企業の悪い社長と、ジェイドとその仲間たちが鍵を奪い合い、ゲームと現実が絡み合った末に、最後にはジェイドが鍵を手に入れメデタシメデタシ!

 

 

 ・・・ほぼこのまんまだった!

 まあ、誰でも予想はつくか。ストーリーについてはそれほど語ることはないし、現実とバーチャルの差という点でも題材的に目新しいものではない。

 しかし!この映画の監督はスピルバーグですよ!

 観客を楽しませるということにのみ力点を置いた革新性の高い映像作りのセンスと演出手腕において20~21世紀の映画を常に引っ張ってきたこの人の映画が面白くないわけがない。実際全くダレ場なしのあっという間の140分だった。

 こちらの3分間の映像からしてもわかるように、圧倒的な情報量で映画が始まったとたんクラクラするぐらいだ。

                   小さな画面でも釘付け

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 主人公のジェイクはこのレースでアルテミスと名乗るゲーム世界では有名な女性アバターと知り合う。彼女をゲーム内で助けたことをきっかけにジェイクは彼女に恋心を抱くようになる。

 さてジェイクは筋金入りのオタクなのでその知識を駆使して最初の鍵のありかのヒントを解読し、見事鍵を入手する。IOIという大企業が数多くの職員を投入しても解けなかった謎をジェイク=パーシパル(ジェイクのアバター名)は解いてしまったのだ。

 ジェイクはオアシス創始者ハリデーのメモリアルセンターで案内者と呼ばれるアバターを相手に謎を解いたのだ。ちなみに僕はこの案内者役はノーラン版バットマンで執事アルフレッドを演じたマイケル・ケインだと思っていたらそうではなかった!声とか物腰や顔がどことなくアルフレッドぽいのだ。でもそれについてはまたあとで。

 

 一躍人気者になったパーシバルは再びメモリアルセンターを訪れるとすぐに取り囲まれてしまう。そこに現れた恐ろしげなキャラクターが彼を別エリアへ引っ張っていくと突然おなかからエイリアン(厳密にはチェストバスター)が!すげえ!じつはこれアルテミスの悪ふざけなのだけれどこういう細かい演出がいちいちすごい。一回見ただけではとてもではないけれどネタは回収できないね。

 とにかく80年代テイストが詰まりすぎなのだ。原作がそうなのだろうけど、これ若い人が見たら意味がわからないものが多すぎないか。原作者のあこがれである80Sをなぜか2050年の若者たちが取り込んでいる。ま、いっか!そんなこと!

 

 二つ目の謎解きのためにアルテミスにデートに誘われたジェイドは着ていく服に悩む。デュランデュランの衣装とか、当時洋楽を聞いていた年配者じゃないとわからないよ。ニューロマンティック!結局バカルー・バンザイの衣装で出かけるというマニアックさ。

              これ今見ても面白いでしょ

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 しかもアルテミスはちゃんとバカルーバンザイって気づくし。なんだそれ。理想の彼女発見ですか!?

 そうそう、二人が会うクラブでもやっぱり80Sのミュージックがかかる。なんとあのニュー・オーダー「ブルー・マンデー」

               80Sおじさん泣かせの選曲

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 さらにその後ジョントラボルタ並みにサタデーナイトフィーバー!

 

 さてデートで舞い上がったジェイドは思わず現実世界で君と会いたいと自分の本名を漏らしてしまいます。その途端、盗聴していたIOIの部隊が突入しクラブは大混乱に。アルテミスはジェイドを「あたしは本気でIOIをぶっ潰そうと考えるてるんだ!遊びじゃないんだ!」とたしなめて去る。がっかりジェイド。

 

 その直後ジェイドはIOIの社長であり本映画の悪役であるソレントから入社の誘いをうけるが、断るジェイド。ソレントはその報いとしてジェイドの住所の集合住宅をドローン爆弾で吹き飛ばす。しかしそこにいたのは彼の叔母だった!

 途方にくれるジェイドをアルテミスの仲間が保護する。こうして本物のアルテミス=サマンサに出会うジェイド。サマンサは顔にアザがあるがジェイドは全く意に介さず彼女に更に好意をもつ。

 

 サマンサとジェイドはエイチ、ショウ、ダイトウという仲間たちで第二の鍵を探す。今度はハリデーの若き頃の恋愛に関する思い出が手がかりだ。

 ハリデーにはロブサイモン・ペッグ!)という相棒がおり、後にその関係は解消されてしまうのだが、とにかく後のロブの妻と若い頃デートをしたという思い出があった。そのデートした映画が鍵だ。「原作者が嫌った映画」という言葉からジェイドは「シャイニング」!がその映画だと推理する。

 それにしてもこのシャイニングパートもすごかった。スピルバーグがシャイニングをリメイクしてるんですよ!双子の「ダニー」と呼ぶセリフも完コピならばその直後の血の海や腐乱した女性のシーンまで完璧に再現。ジャックニコルソンは出てこないけれどきちんと斧がドアの向こうからダン!と打ち込まれる。しかもこのシーン、めちゃくちゃビビる。スピルバーグの演出は超一流だ。

 

 散々シャイニングワールドを味あわされたあと、サマンサは死人たちが踊る場所でついにロブの妻を発見する。それにしてもこのシーン、スピルバーグの悪趣味が炸裂。サマンサ彼女のもとへたどり着くために何人ものゾンビの頭を踏んづけて綱渡り!

 

 そもそもスピルバーグの本質として、残虐さとブラックユーモアが挙げられる。それはデビュー作の「激突!」から一貫しており、次作の「ジョーズ」でそれが爆発。観客を驚かせるためにはハリウッド大作だろうが、容赦なくゾンビやら死体やらをぶち込んでくるからすごい。大体どのスピルバーグ作品にもこの手のシーンあるもんね。

 その筆頭は「プライベート・ライアン」だろうけど、他にも枚挙にいとまがない。「レイダース/失われたアーク」のラストシーンでの3人連続人体破壊、続く「インディ・ジョーンズ」では溶岩の中に檻に入った人間を落としたり、トム・クルーズの「宇宙戦争」では人間が宇宙人の食料の肥料になっていたりともうやりたい放題。「インディジョーンズ/クリスタルスカル」でも人がグンタイアリに食われてたっけ。

 

  さてこうやって二つ目の鍵を手に入れたところで現実世界でサマンサはIOIに拉致されてしまう。逃げ延びたジェイドは現実のエイチやショウ(11歳!)、ダイトウと合流し、ジェイドが手に入れたソレントのパスワード(このソレントのパスワード保存方法がただ紙に書いたものを椅子に貼って送ってお粗末すぎじゃないか!)でサマンサを自由にする。しかしサマンサはそのままIOIにとどまり、オアシスからジェイドたちを支援する。

 

 ジェイドはIOIのソレントの悪行をオアシス全体に公表し、自分と共に戦おうと呼びかける。そしてそれに呼応して全世界のプレイヤーが押し寄せ、最後の鍵がある砦で大バトル。ここでわざわざラジカセ!でかける曲はクワイエット・ライオットの大ヒット曲

「カモンフィールザノイズ」!

                 本当に80Sの曲ばっか

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 一方悪玉ソレントは特製ソフトを使ってメカゴジラに変身!旧型メカゴジラじゃないのが残念だ!そして仲間のダイトウはタメにタメて

ガンダムで行く!」

と日本語で叫んでメカゴジラに応戦。日本文化が生んだキャラクターがハリウッド映画でものすごいバトルを繰り広げる。

 

 最後はヤケクソになったソレントがすべてのキャラを一掃するアイテムを使用し、オアシス内のすべてのキャラはいなくなった・・・かに見えた。しかしわれらがジェイドはまだライフがあった!

 なんと案内者=サイモン・ペッグマイケル・ケインじゃなかった)がジェイドに賭けで負けて与えた25セントコインがライフだったのだ。そしてついに3つ目の謎を解いたジェイドは鍵を見つけ、現実での女エージェントも蹴散らし(このエージェント弱い)ついにオアシスの権利を手にする。予想通り。

 

 まあ、あとはぜひ劇場でご覧下さい。とにかく非常に満足度の高い映画でした!

 

僕の話も誰か映画化して!

kakuyomu.jp

 

Ready Player One /

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