昨日の続き。
アルバイト先の双子に勧められて聴きまくっていたブラインドメロン。
そのバイト先にはいろいろな人がいたが、僕より一つ下で、山形県出身のホリゴメ君もまた一風変わった人物だった。
彼のファッションスタイルもまた奇妙なもので、どのようなズボンを履いてきたとしても、たとえジーパンだろうがチノパンだろうが、その足元は必ず黒のウィングチップだった。
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そしてその革靴がまたブカブカで、やや背の小さかった彼はいつもそれをパタパタと音をさせて歩いていた。同じ職場にいた若い中国人の女の子はその姿を「アヒルみたい」と言っていたが、まさに言い得て妙だった。
彼の話題といえば前日のテレビのことばかり。口癖は「昨日テレビでさー」だった。
また時折何かギャグらしきことを言うのだが、誰も笑わないので必ず自分が笑ってごまかすタイプ。
朝、バイト先に来るなり「今日朝飯食ってないんだよなー」と言いながら、みたらし団子の３本パックをいきなり食いだしたときは全員爆笑。よく朝から団子を食えるな！。あんまり面白かったので僕は「中野の団子野郎」という曲（彼は中野に住んでいた）を作って録音し、彼には内緒で皆に聴かせてどうでもいい笑いをとっていた。
極めつけはたまたまある雑誌の裏に出ていた「真・仮面ライダー」というオリジナルビデオ作品の広告を見て
「へー、今度ま・仮面ライダーっていうのが出るんだー」
と真顔で言った時だった。
隣に座っていたバイト仲間がそれを聞いた瞬間半笑いで
「それしんって読むんじゃないの」
と指摘した瞬間、皆大爆笑。本人もかなり恥ずかし顔をしていたっけ。
そしてその後帰るときに、悪いバイト仲間が資料送付の際に使用する、直径１０センチほどの丸いシールに「真」とマジックで書いてホリゴメ君の背中に密かに貼り付けた。皆笑いをこらえるのに必死。彼は何も知らずに電車に乗って帰ったが家に着いたときどういう顔をしたのだろうか。
他にも何を思ったのかポマードべったりのオールバックで登場した時もあった。それも地肌が見えるほどのべったり度合いだ。なにゆえ？
それを見た中国人の女の子はすかさず「つけすぎ！」と笑っていた。
また、彼の同級生もそこでバイトをしていたのだけれど、聞いた話によれば彼が当時付き合っていた彼女に「珍しい生き物を見せてやる」といってホリゴメ君を引き合わせたらしいのだが、ホリゴメ君はその時何を勘違いしたかスーツで登場！おもしろすぎる。
その後僕自身は「イギリスへ留学する」とウソをついてバイト先を辞めた（カッコイイ理由で辞めたかったので）のだが、ある日たまたま千歳烏山の弁当屋の前でホリゴメ君にばったり遭遇した。驚いたことになんと彼は可愛い女の子を連れているではないか！当時モテないくんだった僕は軽い嫉妬と羨望を感じて彼と挨拶を交わし、友人と寂しくから揚げ弁当を食べたのもいい思い出だ。
ここまでブラインドメロン一切関係なし！
すいませんねえ、タイトル詐欺みたいで。１２００字も使った僕のどうでもいい思い出話を読んでくださった方、感謝の思いでいっぱいです。
さてかなりハマったブラインドメロン、新譜が出る情報をキャッチした僕は早速購入したのだ。
写真のスープの中をよく見ると「BLIND MELON」という文字がキチンと入っている
しかし先行PVのギャラクシーは僕の持つブラインドメロンのイメージとはだいぶかけ離れた楽曲だった。
これはこれでいい曲ですけど
なんか１STと大分違うけど・・・とはいえこのアルバムも傑作ですよ。そして次に出たこの曲はまさにブラインドメロン！
かなり大げさな内容が好き
ところが！突如飛び込んできたVO・シャノンの死のニュース！
偉大なロックスターそうであったように、彼もまた麻薬のオーヴァードーズで他界してしまったのだ。なんということだろう。
彼には幼い娘がいた。名前をNICOという。その娘の名前を冠した追悼アルバムが彼らの最後のアルバムとなった。
新曲ではなく、未発表曲や別バージョンで構成
・・・と思っていたらなんと、１０年も前にアルバム出してんじゃん！今更ながら気づいた！評判も良い。だからすぐにアマゾンで注文しましたよ！
海外注文なので３週間くらい待たなくちゃ。
今回の記事、思い出率高く、ブラインドメロン率低い
