昨日の続き。
8年前の僕、一人で今は亡き羊蹄丸を堪能し尽くしたあと、今度は「宗谷」へと乗り込む。出でいきなりデッドな感じの木製船長とアシカ君に歓迎を受ける。
一体何年前に、誰が、どこでこれを彫ったのだろう
船内に入るとすぐにアランドロン風の船長がなにやら深刻な顔で座っている。
わたくし、ここに座り続けること十数年です
宗谷の船内は狭い。羊蹄丸と違ってほとんど改造がなされておらず、これで何十日も航海とかきつかっただろうなあ。階下に降りる途中にでかいウルトラマンカラーでペイントされたスクリューを発見。
再び船室エリアに入ると、変なマネキンが次々と登場。 なぜか日本人離れした顔立ちの人ばかり。おそらく廃マネキンを再利用したと思われる。本当にこんな光景あるの?
ギターを弾き、語らう船員 猫ちゃんはぬいぐるみ。調和性ゼロ
タロジロ的な剥製があるが、皮がはがれて悲壮感のみが漂う。もうこのへんになると、かなりなげやりな感じは否めない。
こちらは心霊手術の真っ最中
先生!痛い痛い!
二艘見終わってもうおなかいっぱい。このあとメインの船の科学館に行ったのだがそれこそ船の模型とか実物大のエンジンとかばっかりで興味なし物件のオンパレード。
かなり疲れがたまった上に、エスカレーターがなく、逐一階段で上らされるため、いい加減に見学。写真を一枚も撮らない程の疲労を感じたことを思い出しました。
さて船の科学館を一通り見終わって展望台があるのでそこへ行く。
誰もいなかったので自撮りも恥ずかしくありません
ここはなかなかよかった。宗谷と羊蹄丸やフジテレビなどを階下に見下ろし神様気分。
右の写真の光景は今となっては見られない
ふと科学館の下を見ると、芝生エリアに人影があるのだがそれが一切動かない。なぜだろう?と不思議に思って下に降りてみたらこれだった。
笹川良一会長の永久機関人形。どんなに風雨にさらされても全く色あせていない
その経歴上、毀誉褒貶の激しい人物であるけれども、僕が物心着く頃には「戸締り用心、火の用心」「一日一善」「世界は一家、人類はみな兄弟」でお馴染みの人の良いおじいさんとして認識していた。
笹川氏と一緒に写真に移りたかったがカメラを置く適当な場所が無かったため断念。科学館の入り口にはごつい潜水服が展示されていた。しかし、4年くらい前に訪れた時には確かなくなっていた気がする。
確か何かのドリンクのペットボトルフィギュアのシークレットだったような
一見目的不明のこの不思議な建造物。なんでも将来の海中生活を計画して作られた「海底ハウス 歩一世」だそうです。
これを先に見学していたカップルの女の子が爆笑していたので気になり、中をのぞいてみたらやっぱり爆笑。どうやら笹川氏が海底ハウスを作った人を援助したのが縁らしいです。作ったこの設備でしばらく過ごした様子を再現しているようだ。
どう考えたってこの中での生活、精神的に無理があるでしょ
笹川氏おもしろい。芸が細かいことにきちんと人形の腹が出ている。誰も見ていない時でも、延々テレビのモニターにこのハウスを実際に体験した様子が映し出されていて、無駄にエネルギーが消費されていた。
今現在でも宗谷は見られます。