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スターウォーズ・最後のジェダイ あと何回観ようか!そのくらい面白い

 昨日の続き、「最後のジェダイ」鑑賞記デス。面白かった。

 

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 きのうの続きから書きます

otominarukami.hatenablog.com

 

            注意!ここから早速ネタバレですよ!

 

 

 フィンを気絶させたローズ役のケリー・マリー・トラン、一見中国市場を意識した中国系俳優かと思ったけど、ベトナム方面のルーツを持つらしい。このローズ、ただの端役かと思いきや、ハイパードライヴ探知機の存在をフィンに知らされると、その装置を破壊する任務を志願する。こういういわゆる「名も無き人」が活躍するのはSW本編としては珍しい。ローグ・ワンは逆にそういう人々がメインの話であったけれども。しかも言っちゃ悪いがそれほど優れたルックスではないローズ。しかし確かな存在感を徐々に発揮してゆく。

 さて、敵艦に気づかれずに侵入するにはコード解析が必要だそうな。そこで2人はコード破りの達人を探すべく独断でカジノ惑星に赴く。

 そこは戦争の影もない、銀河でも富める者だけが訪れるモンテカルロのような惑星。カジノの浮かれた雰囲気にはしゃぐフィン。同時刻にはレジスタンスが絶体絶命だというのに!このあたり格差社会の風刺とも取ることができる。SWで風刺ってどうよ?

 

 それはともかくビーチに無断で船を止めた2人は警備に捕まり投獄されてしまう。駐禁切られてどうする。しかしたまたま同じ監房にいたDJという男がそのコード破りを申し出る。DJ役はなんとベニチオ=デル=トロ!まさかSWにデルトロが出るなんて。デルトロがSWに出るとろ!はい、つまんない!そのDJが軽く牢屋を開け、そのおかげで脱出できたローズとフィンはカジノレースの動物に乗ってカジノをめちゃくちゃにする。痛快。このあたり、オビワンが大きなイグアナに乗ってグリーヴァス将軍と戦ったシーンを思い出す。

 

 一方レイはルークに軽いレクチャーを受けつつ過ごしていたが、いつの間にかカイロレンとテレパシーでつながるようになる。そうしてレンがダークサイドに犯されつつあった時、ルークが彼を殺そうとしたという事実を知る。これが衝撃の事実?

                このポスターがすべてを暗示

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 ちなみにファルコンでボーグという名の、島に生息するトリを捕まえて丸焼きにし、さあ食べようとしていたのんきなチューバッカ、集まってきたそのトリたちの訴えるような目のせいで食べられないとうコメディリリーフ。昨日も書いたけど、SWのシリーズ中のギャグとしては結構面白い方なのではないだろうか。(僕がこの手の場面で好きなのは、『帝国の逆襲』で3POが惑星ホスの基地でソロに置いていかれそうになるとき「冷たいね」と一言放つシーン。)

 

 とにかく師に見放されたレンは反逆、訓練施設を焼き払ったというわけらしい。レンはさらにレイをダークサイドへと誘う。ルークが止めるにもかかわらずレイは未来が見えたと言い、レンを説得できると考え彼の元へとファルコン号で向かう。と同時にフィンとローズも同じ艦にDJの助けを借りて侵入する。取り残されたルークはジェダイの経典を焼き払おうとするが、出来ない。そこはヨーダの霊体登場!声はもちろんフランクオズだ!このヨーダ、エピソード1~3に登場したCGのヨーダではなく、パペットぽいう質感を持っていた。あえてここで原点回帰したのかもしれない。ビハインドシーンでいずれ解るだろう。

 

 場所は変わってカジノ惑星から脱出したフィンたち。DJは金のためならなんでもする人物でファーストオーダーもレジスタンスも同じ武器商人から兵器を買い、戦いあっているだけだとフィンに教える。まるでこれも現代社会の縮図のようだがこの場面もやや風刺感アリ。

 奇しくも同じ船に乗り込んだフィンとローズとレイとBB8。一方ポーは巡洋艦を囮にして、貨物船だけで近くの惑星に逃げるという作戦に納得がいかず、有志を募って反乱を企てるが回復したレイアに気絶させられ退場。「最後のジェダイ」、あっちこっちでとっちらかっている。

 2つないし3つの場面が同時進行してゆき、最後に見事に収斂していくのがSWの様式美であるけれど、まさにこの映画もきちんとそれを踏襲している。

                                                                                                      

 レイはカイロレン(=ベン・ソロ。以降、ベンと記述します)に伴われスノークのもとへと赴く。このあたり、「ジェダイの帰還」をほぼ意識していることは間違いないだろう。皇帝と、ルーク、そして影のように寄り添うベイダー。

 ただ、さすが2017年の映画、模倣ではない。散々痛めつけられたレイを見ていたベンは、スノークにレイをセイバーで一刀両断にすることを命じられる。万事休す!

 しかし次の瞬間、スノークの傍らに置いてあったセイバーの刃がベンのフォースによって起動し、スノーク真っ二つ!ええー!びっくりした!確かにこれは衝撃だ!

 直後にスノークの真っ赤な親衛隊を二人プレイでやっつける!

        右下の赤い人たち。バトルスーツがかっこいい。パルパティーンの衛兵も赤かった。

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 このシーンは鳥肌ものだ。ものすごくかっこいい殺陣が組まれているし、二人の息もぴったりだ。

 しかし・・・スノーク(=大ボス)亡き後、ファーストオーダーどうなるの?エピソード9作れないじゃん・・・と思ったらベンが「レイ、仲間になって銀河を支配しようぜ」とか言い出す。なるほどとうとうコイツが昇格か。つまりはスノークってただのかませ犬だったんだね。結局スノークの出自とか能力とかイマイチわからなかった。暗黒面のフォースを使ってはいたがシスではないみたいだし。結局そのあたりは謎のままで終わらせて、ファンの解釈に委ねるのだろう。

 さてここでレイの両親が明かされる。エピ7公開時はひょっとしてルークの隠し子?とかベンと兄妹?などの説もあったが実はただの一般人で、彼女は飲み代替わりに売られたただの孤児だとベンが教える。ほんとにそうなの?アナキンの父親がいない、というくらいあっさりした説明なんですけど・・・。そして彼女の両親は既に死んでいるという。だから俺と組め!と迫るベン。

 レイはベンの申し出を拒否し、二人でルークのセイバーをフォースで奪い合う。二人の間で宙に浮くセイバー。

 一方フィンとローズはコード破りのDJの裏切りで捕まってしまう。ここで前回死んだと思っていたファズマ登場!

         どうやって逃げたの?これは娘の部屋に飾ってあるファズマ女史

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 ま、予告編でフィンと戦っていたから登場するのはわかっていたけど。

 そして彼女はフィンとローズを処刑しようとするがその瞬間、BB8がATSTとう兵器を起動させ彼らを救う。そして直後に巡洋艦にただひとり残っていたホルドー中将のハイパースペース特攻攻撃でみんなの乗ったスノークの旗艦が真っ二つ!そうしてレイとベンで奪い合っていたルークのセイバーも真っ二つ!そんなふうになるんだ!

 

 大混乱の中、ファズマとフィンが一騎打ち。まあ本編を見ていただくとして、ファズマはそれなりに活躍しました。有終の美を飾ったね。目も見えたし。

 

 さて辛くも脱出したフィンとローズはレジスタンスの残党が避難した石の惑星の共和国軍が昔使用していた基地に、追撃されながらも逃げ切る。この石は表面は塩で覆われて真っ白なんだけど、その薄い膜のしたは真っ赤な鉱石。その表面を歩くと足跡が真っ赤になって一瞬血を流しているかと思う。

 ベンはここで一気にレジスタンスを叩くべくATAT舞台とミニデススター砲を据付け、レジスタンスの殲滅を図る。

 おんぼろスピーダーで編隊を組み、出撃するフィンやローズ、ポー。兵力の差は歴然でフィンが特攻でミニデススターに体当たりしようとするとローズが横から体当たりしてフィンの邪魔をする。大破したスピーダーから飛び出たフィンはローズに「なんであんなことしたんだ!」と詰め寄ると「愛する人を助けたかった」と突然の愛の告白。そうしてキス。なんだこれ。『帝国の逆襲』のハンとレイアの恋愛くらい唐突。

 レジスタンス絶体絶命のとき、とうとう現れたひとりの男。そう、われらがルーク・スカイウォーカー

 セイバー一本でファーストオーダー軍の前に立つルーク。かつての師を前にしたベンはありったけの火力をルークに浴びせるように命じる。この場面は相当に凄まじい。

 オビワン=アナキン/ルーク=ベンという対句の構図がここでもはっきりと見て取れるではないか。

 あまりに執拗な攻撃にハックス将軍が耐え兼ねて「もう十分でしょう!」と撃ち方をやめさせる。しかしもうもうと上がる煙の中から現れたのはルーク!驚愕するベン。とうとうベンはルークの前に立ち師と対決しようとする。このあたりからもうゾクゾクするくらいスターウォーズだ!小学生の頃から見続けてよかった!

 ひょっとしてオビワンのときのようにルークはベンに切らせて霊体になるのか?と僕は安易に考えていたさにあらずだった。ベンが何度ルークを切りつけてもルークには傷一つつかないのだ。

 実はこのルークは遠い星から彼がフォースの力で幻影を見せていたのだ!そうしてその隙にレジスタンスは撤退を始める。レイはファルコン号で基地の裏口を発見するが、そこがたくさんの岩が崩れており、とても人が通れそうもない。

 さあ、みなさん、この場面ですよ!

 ゆっくり目を閉じるレイ。そうしてゆっくりと浮かび上がってゆく大小の岩!

 今回の「最後のジェダイ」で最も僕が感動したシーン、ここです!

「おお!僕は今、スターウォーズを観ている!」

 というものすごい感動に襲われました。

 

       スターウォーズ大好き!

 

 ようやくファルコン号に全員乗せたのと同時に、ベンと対峙しているルークが「わたしが最後のジェダイではない」と言い残し姿を消す。ルークは彼の全フォースを使い、レジスタンスを救ったのだ。ただ、ルークこの時岩に座禅を組んで浮かんでいるんだけど僕はその姿を見て思わず「麻原彰晃か!」と思ってしまった。でもその直後、故郷であるタトウィーンと同じ二重太陽を見つめながらルークはふっとその姿を消す!「おお!僕は今、スターウォーズを観ている!」またしても感動ですよ。

 

            スターウォーズ大好き!

 

 最後はファルコン号で次への希望を探るレイアとレイの姿。そしてローズにそっと毛布をかけるフィン。その姿を横目で見るレイ。これも『帝国の逆襲』のトレース。

 ただ、ここで終わればいいのに、なぜかカジノ惑星の虐げられた少年たちがレジスタンスに希望を託して宇宙をみあげて終わる。うーんこのシーンいるかなー。蛇足の気もするなー。まあ、次作に向けての伏線なんだろうけど、やっぱりファルコン号の中で「らったらったらったらららら!」(SWのエンドタイトル)と流れてほしかったかな。

 

 とにかくネットの評価も高いようだし今回のエピソード8は珠玉の作品だと思います。7のときは3回見に行ったけど、今回はもっと行きたい!

 

 さて、鑑賞後売店でパンフを買おうとすると2種類あって、通常は800円、限定版は1200円。限定版は90ページ!というのでやっぱりこっちを買っちゃうじゃない。たしかに中身は充実していたんだけど、最後の方のページ、延々広告だよ!実質80ページくらいでやんの。

 

      まあ最近は僕もそんなに金銭的な余裕はないので以前ほどグッズを買わないけど

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      それでもやっぱり置き場がないのはわかっちゃいるけど欲しくなる

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でもまずこっちの記事の店で買うでしょね。

otominarukami.hatenablog.com

 

 

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今日は娘と一緒に新宿でライヴをしております。いずれその報告します。

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