「THE FAT OF THE LAND」というモンスターアルバムをものした彼ら、しばらく停滞する。リアムはDJアルバムを発売。
リアムの音楽的ルーツが垣間見れて興味深い。ロック色が強い。
またMCのマキシムもソロアルバムを発表。
このCD、持ってません。
このアルバムのインパクトはとにかくPVにつきる。スカンク・アナンシーのSKINをフューチャーしているんだけど、とにかく彼女がこわい。
目から何かが生えてるんだけど!
そんなことやっているうちにリリースされたシングルがこちら。
ビデオは面白いんだけどね。
正直、音楽的なインパクトは薄れてしまっている。メディアでも評判は散々で作りかけていたアルバムを破棄するという事態に彼らは陥る。そうやってリリースされた次のアルバムがこちら。
タイトルが長い。なんかダリの絵みたい。
うーん、ロックアルバムとしては高水準なんだけれど、プロディジーのアルバムとしてはどうかな、というのが当時の感想だった。一曲目から「ナチュラルボーンキラーズ」などで有名な女優のジュリエット・ルイスがヴォーカルを取るなど、従来のメンバーのキース、マキシムが参加していない。
完全にテクノではない、インダストリアルソング。
このアルバム、僕個人の感想としてはプロディジーのアルバムの中でも一番とっつきにくい。曲の放つ攻撃性がすごくて聴いていてヒリヒリするのだ。それはシングルを酷評されたリアムの怒りの結晶が散りばめられているからか。とにかくパンキッシュで刺々しいサウンドなのだ。
こちらの曲も同様の攻撃性に満ち、ディストーションのかかった声が刺さる。ビデオも少々狂っている。
正直このアルバムにはそれほどハマれなかった僕は「プロディジー、もう終わりなのかな・・・」などと勝手な判断を下していたのだけれど、2009年に彼らは再び世紀の傑作を発表する。『インベーダーズ・マスト・ダイ』!
すごいタイトル
- アーティスト: ザ・プロディジー
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2009/02/18
- メディア: CD
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先行シングルの「OMEN」を聴いた瞬間、「今度のプロディジー、すごそうだぞ」という予感がひしひしと感じられた。
無条件でカッコいい。テンションコードでベースが下がるところの心地よさ。
この曲を作れるのはやはりプロディジーしかいない!今をときめくCROSSFAITHもこの曲をカバーしているし。
わりとそのまま。
このアルバムはとにかく捨て曲がない。僕は「FAT OF THE LAND」って数曲聞かないものがあるんだけど、このアルバムに関してはあまりにトータルの完成度が高くて何度も聴いてしまうのだ。
この一曲目からのワクワクする感じ!そして「WE ARE THE PRODIGY!」という宣言が鳥肌ものだ!
プロディジー流のノリノリロック。
こちらは懐かしの早回しヴォーカルサンプリングがされており、昔のプロディジーサウンドを彷彿とさせる部分も感じられる。
私を病院に連れてって!
プロディジーを知らないあなたが、もしアルバムを聴こうと思ったならば、僕は「THE FAT OF THE LAND」よりもこちらをオススメします。とにかくアルバムの統一感があって、曲の粒もそろっているから。実際、僕の会社の同僚はこのアルバムを聴いて「カッコイイっすね!ダビングしてください」と言ってきた。普段、音楽を聞くような彼ではないのだが、そういう人からしても優れたアルバムなのだ。
さて、今一番新しい彼らのアルバムはこちら。
もはや円熟の極み
こちらも完成は当然ながら高い。
最初のリフがトリッキーで不思議なリズム感
なんだこのビデオ。へんなの。
こちら、インベーダーほどは聴き込んでなくて、あれ、こんな曲あったんだ状態。久しぶりに今夜聴きます。
プロディジー無双 おしまい
読んで読んで読んで