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お気に入りの映画のメイキング本/プロメテウス/エイリアン・コヴェナントからスターシップ・トゥルーパーズの思いで

 僕には気に入った映画はとことん観て、できれば関連する資料や世界観を存分に味わいたいという欲求がある。だから中学生の時に観たブレードランナーやエイリアンをいまだに追い続けている。三つ子の魂百まで、とはよく言ったもんだ。

 

 昨日は発掘した映画のパンフを紹介したけれど、同時に20年くらい僕の実家の部屋に貼りっぱなしだった『ブレードランナー』のポスターを回収して我が家に貼りました。

               ムリヤリ感がすごい。

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 イマイチ、家の雰囲気と不調和・・・。以前はこの作り付けの本棚の横に、カイロ・レンの80センチあるフィギュアを置いたら、撤去の勧告を受けたのだけれど、とりあえず今は何も言われてません。ホントはアマゾンでスターウォーズの古いポスターを購入して貼りたいんだけど、 

STAR WARS ポスターS Episode IV One Sheet B HESWPP-18

STAR WARS ポスターS Episode IV One Sheet B HESWPP-18

 

 1700円という大金に躊躇、結果ブレードランナーで我慢という状況です。けち。

 

 で、映画のムックの話。

 先日もちょっと触れたんだけれど、『エイリアン・コヴェナント』のメイキング本を4000円という大枚はたいて購入した。

 

  プロメテウスの時も買ったんだよなー。で、2~3回しか見ない。

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 正直、このコヴェナントメイキング本あんまり納得いかない。もっと詳しくストーリーについての裏話や、メイキングの写真が盛りだくさんかと思いきや、そうでもないという。ホント、コレクターズアイテムですよ。しかも、寝る前にこの本読んで放置しておいたら、次の日小4の娘が見ているし。グロとアダルトなシーンが後半満載なので慌てて「これ気持ち悪い写真がたくさんあるから見ないほうがいいよ」と回収。

 

 さて、ざっと本棚をあさってみると、映画のメイキング本、とりあえずこれだけあった。こちらも偏愛的映画ばかり。

 

 エイリアン、SW、ロボコップ裸のランチスターシップ・トゥルーパーズプライベート・ライアン・・・あとブレードランナーパルプフィクション関連もどこかにある。

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 今から20年前(もうそんなになるのか!)の、1997年って、スターシップ・トゥルーパーズプライベート・ライアンが同時に公開されて、戦争残虐描写が当たり前になったある意味エポック・メイキングな年だった。両作とも2回ずつ映画館へ見に行ったっけ。そうしてどちらもブルーレイを買い、メイキング本を買ったわけだ。

 

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 「スターシップ・トゥルーパーズ」はもう生涯オールタイムベスト10と言っていいくらい好きな映画だ。思えば高校生の時、ハインラインの原作小説『宇宙の戦士』をスタジオぬえが手がけた表紙のパワードスーツ目当てで読んで、ほとんど理解できなかったのが懐かしい。

 

宇宙の戦士

宇宙の戦士

 

  内容といえば(一般的には政治色が強いとされているが)「クモ型宇宙人」という印象しか残っていない。その映画化作品はストーリーはなぞっているものの、ハインラインのテイストはほとんど残されておらず、監督のバーホーヴェンのやりたい放題映画と化していた。そもそもバーホーヴェンは原作を読まなかったらしいよ。

 大体、最大のウリのパワードスーツは登場せず、ほぼ生身の兵隊たちが凶悪で巨大なバグに盛田式ライフル一丁で立ち向かうのだもの、そりゃ死ぬでしょ。  

 

 鑑賞当日、有楽町マリオンのスクリーンでワクワクしながら、ボンクラ後輩と二人で上映を待っていると、なぜか僕らの後ろの座席に4人組のおばちゃんたちがやって来た。あのー、この映画、スター・ウォーズみたいなスペースオペラじゃなくて、手足がちぎれ飛ぶ超ド級のスプラッタバイオレンスアクションなんですけど・・・。

 おそらくTVスポットではそういうシーンは流されないから軽いノリできたのだろう。それでもその4人組はロイボ野郎(僕らの大学時代のスラング。『ボロい』を逆から読んで、『ロイボ』という言葉が生まれた。例えば潰れそうな店を「ロイボ店」とか、粗末な夕飯を「ロイボ飯」と言うように使っていた)ばかりで埋まっている劇場では浮いている存在だった。

 さて、僕はそんなおばちゃんたちをいぶかしがりながらも、始まった映画に釘づけになった。バグと呼ばれる巨大な昆虫型エイリアンの支配する星での戦闘シーンのライヴ中継からはじまるのだが、この冒頭シーンが凄まじい破壊力なのだ。

 

     

 まあ、20年前の作品だし、テレビでも何度か放送しているのでご覧になった方もいるでしょう。とにかく兵士が殺されまくり、手足がポンポン飛ぶ。あんまり突き抜けているのでほとんどギャグだ。実際笑ってしまう。血しぶきは飛びまくるのだけれど、そこにあまり気持ち悪さはない。作り物だという安心感もあるのだ。

 

 ただ、やはり前述のおばちゃんたちは、すぐに自分たちがとんでもない映画を見に来てしまったことに気づいたのか、ヒソヒソと話し合ったあと、冒頭5分で退場。そりゃそうでしょう。

 一方僕らは見終わったあと、興奮冷めやらなかった。後輩は上映終了後、開口一番『会心!』と満面の笑みで言った。

 その後、血眼でバグのフィギュアを探し、いくつか手にも入れたんだけれど、どこいったかなー。今なあプレミアついているかも知らないのに・・・。サントラも買い、メイキング本も買い、DVDも買い、ブルーレイも買った。結構この映画には投資した。

 

 さて、その後スターシップ・トゥルーパーズは続編が作られまくって、どんどんそのクオリティを下げまくっていた。「3」でようやくパワードスーツが登場するものの、やはりバーホーヴェンの第一作の妙なユーモラスさとパワーには及ぶべくもなかった。しかし根強いボンクラ人気に支えられてコンスタントに続編は作られている。最近はもう実写ではなく、CGムービー化して、主人公のジョニー・リコもだいぶ逞しくなっている。しかも制作は日本の会社って。こちらはアマゾンプライムで観られたので鑑賞。そこそこ面白かったです。しかも、まだ続編が!

 

それなりに需要があるんだねえ。つってもまあ、いずれ観るんだろうけどね。

 

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