昨日行ってきましたよ、ベイビー・ドライバー。
こちらはサントラ。監督のエドガー・ライトはきっと音楽に造詣が深いんだろうね。
Baby Driver (Music From The Motion Picture)
- アーティスト: V/A
- 出版社/メーカー: COLUM
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: CD
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最近ゴーストインザシェルとかもそうだったけど、冒頭の数分間をこうやって見せちゃうよね。どうなんだろう。まあ、観ようと思う人は観ないだろうけど、これで興味をそそられて見る人はいるのだろうか。
映画は、予想通り面白かった。
ベイビーは幼少期に母親が運転する車に同乗していたとき、不仲だった父親と口論が始まり、前方不注意で二人共事故死してしまう。そうして少年だったベイビーはその時のショックで常に耳鳴りがするというのだ。だから彼はその耳鳴りを消すために音楽を聴き続ける。母親が歌手だったことも影響しているようだ。
どうして彼が天才的なテクニックを持っていて、どこでそれを磨いたかは一切説明はない。まあ、映画の面白さにその説明は不要だろうけれど。ベイビーはそういう人物として登場する。
カーチェイスがすごいのはこの動画を見てもらえばわかるはず。で、この後のシーンがまた良かったんですよ。報酬をみんなで分けるシーンがあって、主人公のベイビーがコーヒーを買いに行くんだけど、その一連の流れが綿密に計算されているのだ。
長回しで道路を歩き、様々な人とすれ違う。BGMは彼の聴く音楽。そしてそれに合わせて街角のミュージシャンや雑音がリズムに乗せて鳴り響くのだ。
他にも銃撃戦のときは決めのリズムで銃声が鳴り響く。
コインランドリーのシーンではすべての機械に赤青黄色のカラフルな洗濯物が回転。
とにかく、観ていてテンポが良く、気持ちがいいし、登場するキャラクターも個性的だ。
ベイビーはボスに借金を返すために仕方なくドライバーをやっている。強盗の実行犯ではないので人を傷つけたり殺すことはしないが、当然、その現場を垣間見ることになる。常にポーカーフェイスの彼ではあるが、ある日ダイナーで出会ったデボラに一目惚れ。最後の仕事をこなし、ようやく足を洗えたと思ったら、再びボスが彼を仕事に誘う。断るベイビーだったが、里親やデボラに危険が及ぶことをほのめかされ、仕方なく郵便局強盗に参加することになる。
前半の能天気な雰囲気を保っていはいるが、武器受け渡しの場所でのトラブルから雲行きは怪しくなる。そもそも監督のエドガー・ライトの作品は唐突に人が死ぬ場面をぶち込んでくることがあるので油断がならない。
エドガーは今やハリウッド映画には欠かせない名バイプレイヤーのサイモン・ペグ(彼は今回もきっちり出演していた)と「ショーン・オブ・ザ・デッド」でデビューしその後の「ホット・ファズ」でさらに注目を集めた。
面白かったなー。彼の作風として基本的には乾いた明るさがあるんだけれど、突然シリアスになったりするのだ。この映画もいきなり上から石が落ちてきて人が殺されるシーンで驚かされた。しかもその描写が結構ショッキング!ベイビー・ドライバーもそういうシーンが相変わらずある。クライマックスはもう目茶苦茶な感じ。
僕の大好きなスコットピルグリムはコミックが原作とあって、あんまりそういう描写はなかったけれど、本当に上手にコミックの世界観を再現していたと思う。
スカッとする映画を見たい方にはオススメです。
それにしても秋以降のラインナップはすごい。来週はいよいよクリストファー・ノーランの最新作ダンケルク
そして、この女性が森三中にしか見えないエイリアン・コヴェナント
と話題作が目白押し。エイリアン、大丈夫かなー。前作プロメテウスの時、ものすごい期待して見に行ったのになんか違う感が拭えなかったから(あれはあれで好きだけれど)。ノオミ・ラパス出てないみたいだし。
他にも予告編が色々あってすごかった。それにしてもアメコミ映画はもう飽和状態でしょ。ソーとかワンダーウマーンとかバットマンをいっぺんに見せられて混ざっちゃうよ。あと、ブレードランナーの予告編がすごいんだけど、ネタバレっぽくて嫌なんだよな!観ないようにしていたのに。予想が外れますように。あと、映画が始まる前に「花火大会を見てどうのこうの」という曲が永遠に流れていてきつかった・・・。流行ってるんだろうね。好きな人すいません。でもその後靴紐を買いに行ったスポーツショップでも同じ曲が再び流れて勘弁してください。
細々と読まれています。目指せ5000PV