アマゾンで1円で売っている良質のCDアルバムを、よく知らずに買うこの試み、久しぶりです。今回は4枚ほどまとめて紹介します。
まずはインディーギターロックバンドMEWとVIOLET VISIONというテクノユニット。
左がVIOLET VISION。ジャケットからはどんな音楽なのか皆目見当がつかない。
実際聴いてみるといろいろやっているエレクトロニカユニットという印象。エイフェックスツインぽさのある音が飛び交うサウンドもあれば、ドラムンベース、四つ打ちテクノなど幅広い。全体的に金属っぽさを感じさせ、どことなく無機質で冷たい印象を受ける。いいんですけどね。
硬質なドラムンベースにオリエンタルな女性のあーあーいう声が乗る不思議な曲。
闘牛士のほうがMEWというギターバンド。デンマークのバンドなんだって。北欧系。でもメタルじゃなくてね。聴いてみるとなるほどそう言われればそんな気も(適当)する。とはいえ、これはよかった!
一曲目からカッコいい。本当に僕の知らない音楽は無数にあるんだなあ。
どことなくYESのジョン・アンダーソンを思い起こさせる優しい歌声と、複雑なドラムのリズムに爽やかなギター。かなり凝った曲だ。
この他の曲もなかなか粒ぞろいで、最後はストリングスをバックにミニマムな波動が徐々に押し寄せる壮大な曲でアルバムの幕を閉じる。
長いんだけど、僕、延々とこういう同じフレーズを畳み掛けてくる曲、結構好きなんだ。古いけれど、ルパート・ハインの「ON THE WATERLINE」とかもこんな感じ。
UKロックが好きな方はオススメです、MEW。
次にクラブジャズ系統のMINUS8とブラジリアンドラムンベースのコンピアルバム。
ドラムンベースのほうは後半は結構よかった。つつたん、つたつったん、という基本的なリズムに僕の好きなブラジリアンフレーバーが振りかけられた疲れた時には心地よいサウンド。
MINUS8はもうどうしようもなくお洒落なラウンジミュージックが目白押し。ジャケットからしてオシャレですよう、と主張が強い。まあ、これでゴリゴリのメタルとか来られてもねえ。ヘルメットのジャケットじゃないんだから。
最近はなんだかんだであんまりCDも買ってない・・・直近で新発売で買ったのってBANDーMAIDだけだしなあ。
来月はNINもCDで出るみたいだし、ああ、そうだ知らないうちにガービッジが新作出してて、しかも佳作!
みんなもういい年だけど、サウンドはちっとも古びてないぞ!ブッチ・ビグなんてもうおじいちゃんだけどね。買ったほうがいいですかねえ。でも今や現代は色々なサービスがありすぎて、例えばアマゾン一つとってもプライムミュージックで事足りてしまうという。その中でますますCDとか売れないんだろうなあ。でも僕はやっぱりマテリアルとしてのCDの所持という喜びが刷り込まれているのでまだまだ安安CDを探しますよ!
一円で買っても損はない!
あとおまけ。
前回の旅行でダンゴ4兄弟に遭遇。
で、シャレッターズという人たちが歌ったその曲がこれだったんだけど、よく出したな。不思議だが訳のわからない力に動かされて世に出てしまうものが無数にあるのだ。
これ、もはや廃盤でYOUTUBEにものってなくて。で、まあそれは別にどうでもいいんだけど、僕この曲をどこで知ったんだっけ、と思い返してみた。
それはもう20年以上前だと思うんだけど、だんごやの「たかのチェーン」が僕の実家の道路を隔てて斜向かいのテナントに入ったのだ。
何が嫌だったかって、オープン当日からこの「元祖だんご4兄弟」を爆音で流していたのだ。
だんご、だんご、だんごホントは4兄弟・・・って知るか!
毎日毎日昼間(僕は仕事が午後からなのだ)これを聴かされてうんざりしていたのだが、一週間くらい経った早朝のことだ。朝5時くらいだろうか、突然
キキー、ドカーン!
という大きな音が聞こえた。なんだ、事故でも起きたのかと思ったが、眠かったのでそのまま寝てしまった。そのうちにピーポーの音とかが聴こえてきて騒がしくなったので外に出てみると、なんとそのダンゴ屋に軽トラが突っ込んでいた。当然店はボロボロ。運転手は逃走。というか、後で聞いたところによると盗難車だったとのことだ。
だんご屋の隣に入っている美容室で話を聞いたのだが、何らかのトラブルでヤクザが店に突っ込んだらしいのだ。実際にこういうことがあるんだねえ。
当然、店は閉店。僕の心にだんご四兄弟のフレーズを残したまま。
なんだこの話。