小学校~中学にかけて、寺尾聰が『ルビーの指環』で大ヒットを飛ばしていた。僕も毎週のようにザ・ベストテンを見てはすげえなあ、なんて思っていたんだけど、あるとき、寺尾氏がルビーの指環ではない曲を披露していた。それが「ハバナエクスプレス」だった。
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ああ、いい曲だなあ!
この南国風のグルーヴとクールな歌詞。
僕はブラジリアン~サンバ~ボッサ系統の曲がとても好きだけれど、そのルーツはこの曲にあると思っている。
一口にサンバとかボッサなどといってもその世界は限りなく広く、最近ではカフェミュージックの系列の超お洒落なサウンドが流行りだが、まあ、それも悪くはないんだけれど、どうしても僕の魂には響いてこないんですよ。聞き流すのにはいいんだけど。
それで、メタルとかニューウェーヴとか聴きつつ、サンバ系の音楽にも興味はあったんだけど、中学生~高校生の当時は中々しっくりくる曲に巡り会えなかった。たまにNHKとかでやっていた音楽番組で松岡直也グループを知ってレコード買ったりもした。
このバンド、ヘアカット100!これはちょっとした衝撃だった。シングルで「ノーボディーズフール」という曲があって、その曲は僕そんなに気に入らなかったんだけど、そのBSIDEのこの曲がすごかった。
最初はゆったりとした感じなんだけど、1:44あたりから急に曲が展開!超クールなラテンロックがきらめきながら花ひらく!
ヤー!ヤーヤーヤー!
こういうのが聴きたいんだよー!
当時はファンカラティーナという、イギリスで起こったムーヴメントで出てきたバンド、haircut100。カルチャー・クラブがあまりに有名なのでその陰に隠れてはいるが当時それなりに人気があったし、僕は今でもこのバンドを聴いている。この曲なんか、知っている人も多いんじゃないだろうか。
VO/Gのニックヘイワードの子気味良いギターのカッティング!
確か日本語のタイトルが「好き好きシャーツ!」だった気がする。まあ、確かにそうなんだけどさ。センスがぶっ飛んでいる。ある意味僕の80Sなんだけど、このバンドについてはまたあとで。
さて、スラッシュメタルを聴きつつ大学生になってもラテン音楽に関する興味は尽きなかったが、イマイチ僕の望むような曲にうまく巡り会えない。
あるとき、たまたま大学の生協にあったサンバのCDを見つけてこれか?!と思い3200円も出して購入。
ついに求める、本物のサンバか!と思って聴いてみたものの・・・
この人とか
この人とか
確かに、サンバだ。サンバなんだけど、本気すぎィ!
日本の曲を聴きたい外国人が間違って演歌のCD買っちゃった、みたいな?
いいんですよ、これはこれで。でも上述の曲に比べると半端ないコレジャナイ感に僕は襲われた。でも3200円がもったいないので当時は無理矢理聴いていたなあ。だから曲は結構覚えてます。
ここで一旦僕の好みのラテンミュージックの傾向を整理すると、
◎ 本気すぎは困る
◎ マイナー調でラテンのエッセンスが感じられる
◎ ドンタカチャカスカとコンガやボンゴが鳴っている
◎ 歌が入っている
◎ ピアノが思いもよらないコード進行をする
◎ かすれたフルートが入っているとなお良い
◎ ドラムがとにかく上手い
てな感じになります。
では、こういう条件を満たす曲を僕はいかにして探し出していったのか。今日は少し忙しいので明日続きを書きます。
あれ、もはや、埋もれた作品かと思っていたらまたフォロワーさんが増えてた