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ぶらっとプチトリップ 4 惑星のガシャポンとちいさなちいさな化石、軽井沢現代美術館で奈良美智と白髪一雄

 いよいよ子供未来館をあとにしようとしたとき、ここでしか買えないガチャガチャ(僕らの時代はそう呼んでいた)をやることに。まずは宇宙関係のものがいくつかあったのだが、惑星の形をした300円の球体マグネットなる物体に決定。

 

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        「パパ、こん中で一番欲しいのはどれ?」

        「うーんやっぱ土星かな」  

        「じゃ次は」

        「月かな」

        「じゃ一番いらないのは」

        「金星かな。なんか茶色だし」

       

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              金星が出ました。イラネー!

 

 でも、これ中にいくつかの小さなマグネットが入っており、それが金属にくっついてこのような不思議な状態になるのです。オモロー!

 

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    娘は本物の「化石」が出てくるガシャポンをチョイス。出てきたのは・・・ 

    

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          なんだこれ、小さい・・・開けてみよう。  

  

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 三葉虫だった。ちいちぇえー。2~3センチくらいのものが出てくるかと思ってたからびっくりした。惑星と比較してみると

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      ちいちぇー!ゴミか!いや、これ二つで600円!たけえ!

 

 さて、いよいよ子供未来館をあとにして、次の目的地「軽井沢現代美術館」に向かう。途中、せっかくの長野県だというのにリサーチ不足のために昼食をステーキのどんで済まし、なんか損した気分になる。途中、良さそうな店いっぱいあったのに。娘は好物のチーズインハンバーグで良かったみたいだけど。

 異様に大きく見える浅間山に向かって車を走らせていると娘が「ねむいー」とぐずり出し、ほどなく爆睡。

 目的地の軽井沢現代美術館まで50分ほどで着く。

           

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 全然人がいなーい。土曜日の軽井沢だというのに、ガラガラ。まあ、こちらとしてはありがたいけどね。

 僕は娘を良く現代美術系の美術館へ連れて行くのだ。伝統的な絵画もいいんだけど、子供には少々高尚すぎるときもあるのでとっつきやすい現代美術を選ぶ。実際、インスタレーションとか面白いしね。娘もそういうのを結構気に入っている。

 

 さて、この美術館、なんと作品の撮影がOK!作品のみではなくて人物が映りこんでいればいいんだって!すごいね。で、ここは草間彌生とか奈良美智の作品が充実しています。館内はそんなに広くはないんだけど、落ち着いたゆったりした空間です。

    

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               奈良美智作品の前で。

    

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      同じポーズをさせたつもりだったけど、微妙に違う。

    

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    草間彌生作品の前で。

    

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 このスカートも草間彌生作品。芸術ってなんだろうね。他にも抽象絵画がたくさんあって楽しい。

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      「おとうさん、これどうやって描いたんだろうね」

      

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         「アクリル絵の具ってなに?」

          よく知らない。

      立体作品も何点かある。こういうの好き。

      

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       触っちゃダメだよ。

  

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     「これ、パパが紙粘土で作ってもわからなくない?」

 

 ところで僕は20年以上前に東京都立美術館にふらっと入り、ある衝撃的な作品に出会った。壁いっぱいのキャンバスに猪の毛皮が何枚も貼り付けてあり、その上にペンキをぶちまけたような絵の具の塊。また、怒涛の勢いで書きなぐられたような赤と黒の縦横無尽に走る太い線。

 なんか・・・すごい

 その作品の作家の名は「白髪一雄」。

 「具体」という前衛芸術運動を推し進めた日本の抽象芸術を代表する画家である。その作品制作はなんと、天井から吊るされたロープにぶら下がり、足で描くという唯一無二のスタイルなのである。まあそれについてはまた別の機会に書こうと思うんだけど、その白髪一雄の作品が一枚ここに展示されている。

 それが、これだ。タイトルは「桃園」。なんかすごいでしょ。でもこれはまだサイズとしては小さいほうだ。

         

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 僕、いちおう白髪一雄の創作風景を真似したポーズをとっているんだけど、きっと誰にも理解されないだろう。僕の後ろの白黒写真がその制作風景なんだけど、わかりづらいね。もう少し拡大してみよう。

     

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 わかんないか。その筋では非常に有名な画家です。僕と娘の間でも有名。

 この人、いろんなパフォーマンスとかもしていて、セメントを混ぜた泥に飛び込んでぐちゃぐちゃになったりしている。

 ちなみにそのパフォーマンスのタイトルが「泥に挑む」。それが写真付きで別の場所に展示してあったのだが、この日の帰りの車の中で娘が唐突に

「泥に挑む」

とか言い出すから笑ってしまう。

 2階がギャラリーになっていて実際に作品が買える。村上隆シルクスクリーンが25万円とかつけられていて限定300セットだって。ムチャクチャ儲かってんなー。

 その二階からも奈良作品は見学できる。

    

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 静かで落ち着いた非常に雰囲気のいいこの美術館、なんと紅茶とクッキーのセット付きで1000円。子供は500円。

    

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 喫茶コーナーのテーブルにはスケッチブックが置いてあり、自由に描いてくださいとのこと。いくつかの作品は2階に行く途中、額に飾られ展示されていた。娘も色鉛筆をとって描き始める。それがこれ。

        

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 で、娘が僕にも「お父さんも描いてよ」というのでノープランで描いてみました。ド下手スターウォーズ漫画を描いたこの僕。     

otominarukami.hatenablog.com

             その現在の画力をお見せいたします!

  

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            意外と描けてるでしょ。あっ!

       DEATHのスペル間違えてる!

       何やってんだ!

 気づけよ僕!穴があったら入りたい。全てのデスメタル愛する人に土下座して謝りたい。デーテメタルってなんだ。ダサすぎ。

 娘は可愛さ3割増ですかね。似てないこともない。娘の写真に貼り付けていた絵はこれでした。親子作品を並べてみよう。

 

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 無記名で置いてきました。逆に良かった。デーテメタルの恥さらし。これが飾られていたら面白いね。もし行く機会がある方がいれば確認してみてください。

 さて、これでぶらっとプチトリップの回は終了です!さようなら、またあした!

 

こんな作品書いておいて「DEATE METAL」 

kakuyomu.jp

 

こちらはメタルではありません。

kakuyomu.jp