この日記はフィクションである
昨日までのあらすじ
山に囲まれ、澄んだ空気に包まれたほとんど人気のない佐久市の博物館施設「子供未来館」に興味本位で訪れたわれわれなるかみ親子は、自販機に「ミステリー缶」なるメニューを見つけ大枚130円をはたいて購入するも、出てきたのは「午後の紅茶」という体たらくに激怒し、自販機を破壊、売上金4590円を入手したのであった・・・
さて昨日の続き。
僕たち今度は一階にある深海潜水艦を模した骨組みだけしかない子供騙しのアトラクションに夢中。
「パパ!この覗き穴からいろんな深海の映像が見られるよ!あ!パシフィック・リムからカイジュウが出てきたよ!カテゴリ5だって、大変だよ」
「なに、どれどれ・・・いかん、すぐにイェーガーを出動させろ!」
しかしすぐにパシフィック・リムごっこにも飽きてふと上を見ると、深海に沈めらたカップヌードルが水圧でどのように潰れるのかという実験結果が展示されている。
一番上のものより大きさが縮んでいるのかわかるかな?それはそうと、やっぱ、これ誰かが食べたあとのものを使ったのかね。きちんと洗ったりして。
次に三階へと移動。そこかしこにいろんな小ネタがあって、飽きない。
スペースシャトルの中にはいろんなロケットの模型があった。ぼくの持っているサターンVと同じものがあって娘とふたりで同じだね!と笑う。
この繭の形をしたドームの中では人類の宇宙観察の歴史を解説してくれるビデオが天井の埋込みテレビで見られる。地球おじさんよりよっぽど面白かった。
それよりも、娘の視線の先にある茶色い管に注目。これ「ブラックホールシューター」なる名前がついていて、3階から2階へとかなりの落差でおちる滑り台。子供が意気揚々とチャレンジ。
黒い人影が娘。ものすごいスピードで出口に吐き出されて来た。
「一瞬で終わった!びっくりしたよ!すごいスピードだったよ」
と興奮気味に話す娘。
「じゃ、もう一回やれば?」
「もういい」
だそうだ。
再び3階へ向かうと、そこは宇宙探険エリア。ここがまた、充実のスペース。まずは宇宙関係の施設にはよくある「ムーンウォーカー」。特殊な器具に乗り、月の重力を体験できるという。娘は別の施設で昔チャレンジしていたが、大人もやれるというので今回僕もアームストロングとして体験してみた。
うひょー!
はしゃぎすぎ。いや、実はそんなに快適ではないんだけどね。それほど自由度があるわけじゃない。着地したときはお尻が痛いし、なんかそこらへんの月の岩にぶつかりそうで怖ええ。
しかし他に誰も待っている人がいないのをいいことに延々やり続ける全身ニセ小説家。月には遥か昔超巨大機械文明が存在していた!というアイディアを思いつくも、すぐにパクリだと気がつき意気消沈。
それにしてもボクら親子のほかには誰もいないのだ。この施設、地元じゃ不人気機種か?もう少し興味を持って遊びに来たらいいのにねえ。それとも、既に飽きられているのか。
次にこれまた宇宙関係の施設やイベントではよくお目にかかる宇宙服のコスプレコーナがある。おそらく百万人くらいが袖を通したと思われるオレンジ服にご満悦。
しかし!この施設の素晴らしいところは、それを来てブルーバック合成でチャチな宇宙体験映像が見られることなのだ。6種類もの映像があって、それと人物を合成し、物理的な比率を無視したシュールな画像が楽しめる。
僕、月に立つ!後ろにいるのはオルドリンだろうか?
月面車にも乗れるよ。アポロ15号ですかね。この車確か数億円以上する。現在も月に放置されているよ。
ちょ、ちょっと、押さないで!
とまあ、こんな具合にオモシロ写真が結構撮れるので得した気分。
最終的には子供と二人でISSの「きぼう」にまで到達したよ。なんか昔のしょぼいバラエティみたいな感じ。
さんざっぱら映像で遊んだので少々疲れました。
「おとうさん、私今日からここに住むね」
「ぬあーにぃー!パパはそんなこと許さないぞ!」
「うそだよー、あー落っちゃうよー落っちゃうよー!」
ほぼ父親のセンスをそのまま受け継いでいる娘のDNAに感激!
この作り物の池の反対側には「都市に住む動物」というパネルがあって
そのパネルと開くと、身近な動物がいるらしい。さて、集合マンションにいる身近な動物とは?
ドブネズミでした。
さらに他のパネルもめくってみよう。どんな可愛い動物がいるかな!
ダニでした。
他にもパネルがいくつかあったんだけど、どうせゴキブリとかでしょ、と思ったらやっぱりゴキブリだったり、ハシブトガラスだったりとなんか気持ち悪い。現実に目を向けさせようという熱意の現れか?
では、今日はここまで。すごいボリュームなんでまだ続きがあるよ。また明日!
古事記ロック小説!