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僕の80S ザ・キュアー その2

その1はこちら

otominarukami.hatenablog.com

 

 前回までのあらすじ
ウッドストックまで日が迫っている。リズムがキープできない初代ドラマー、偽ラズルがモトリーのヴィンスニールの車に同乗中事故死したため急遽代役の隣のクラスの女子Oさんに白羽の矢が立ったのであった・・・

 今となってはどんな練習をしたかはあんまり覚えていないが、確か選曲はこうだ

1 100YEARS
2 シャーロットサムタイムス
3 10:15 サタデーナイト
4 KILLING AN ARAB

もう一曲くらいしたような気もするが、音源が残っていない。
 この日のために僕とM君はキュアーっぽいグレーのジャケットを購入。髪もロバートのように立ててみる。

 あっバンド名どうする!二人で一生懸命考えるが終いには「おまえ考えろ」とM君思考放棄。とはいえ自分も気の利いた名前が浮かばない。今ならいくらでも浮かぶんだけどな。

 結局面倒くさくて、当時よく聴いていたソフト・セルのマーク・アーモンドの別プロジェクト、マークアンドマンバスのアルバムから「トーメント」(苦痛)という名前にする。ださ。


 ショボいバンドなので出番は最初。リハでベースの音出しの時、バウハウスとか弾いていたら、全然知らない人があとで「シーズインパーティー♪」などと口ずさみこちらを観て微笑んでくれたのが嬉しかった。
 そうそう、メンバー編成なのだが、曲の途中で楽器を交換するという変則な編成だった。 100YEARSの時は僕ベース、ヴォーカル。M君ギター。ヘルプの女の子Tさんがキーボード。この曲無駄に長いので二番を省略して演奏。それでも今思えば聴いている方は退屈であったろう。
 まあ、止まらない程度に演奏はできた。観客は固まってたけど、結構いたよ、ティーンエイジャーが。一番前で見ていたM君の彼女が下を向いてつまらなさそうにしていたっけ。 

 そしていよいよ最後の曲、KILLING~である。じゃじゃじゃじゃじゃーん。(ギター)でででろでででろ・・(ベース)。ボーカルはTさん担当。

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どうです、ベースのフレーズかっこいいでしょう!エイトビートがノリノリでしょう!と思いつつ気持ちよく演奏。Tさんも張り切って歌っている。途中、前に出すぎてシールドが抜け、ベースの音が途切れるというアクシデント発生。そして、以前にも書いたが、最後の方サビの歌詞で「アイムアライブ!アーイム、デーッド!」と叫ぶ部分があるのだが、なぜだか彼女はそこを「オーッ!ノーウッ!」と絶叫。なんじゃそりゃ。

 まあそんな小さなマヌケな部分もあったが人生初めてのライブは概ね演奏止まることもなく終えることが出来た。


 結局このバンドはこれでおしまい。その後Tさんがなぜだか自分を一回限りのボウイのコピーバンドに抜擢。「ノーニューヨーク」とかを演奏する。ドラムの人とギターの人がセミプロ級でトーメントとは段違いの演奏力。対バンもパンク系中心で高校生のバンド大会とはまたひと味違ったものだった。

 対バンで、スターリンのコピーバンドがいて、そのヴォーカルの人、眉毛を完全に剃っていた。MCで「眉毛なんかどっか飛んでいっちゃったよー」と言っていたのが印象に残っている。自分で剃ったくせに。
 ちなみにそのボウイバンド、ライブはファンみたいな人がいっぱいいてノリノリ!まるで自分のファンと錯覚し陶酔しながら演奏しました。

 

 さて、思い出に浸りすぎた。キュアーですけど、この次にアルバム「HEAD ON THE DOOR」をリリース。

 

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 このアルバム以降のバンドの充実ぶりはめざましいものがある。オリジナルメンバーのベーシスト、サイモンギャラップが復活したことも大きい。あの独特のコーラスがかったベースがまたこのアルバムから聴ける。アルバム全体の統一性から言うとけっこうバラバラな印象はある。「プッシュ」「ベイビースクリーム」「シンキング」は似たような感じだが(これはベースラインの反復によるミニマルソングだからだと思う)そのほかは同じバンドの曲かと思うほど多彩である。

 

   その当時、 弟の友達がビデオカメラを貸してくれたので面白がって色々録っていた。当時スプラッタムービーが全盛で、近くのビデオ屋には輸入ビデオにパソコンで字幕をつけた明らかに違法と思われるマニアックなホラー映画がたくさん置いてあった。ホラー映画雑誌も何冊か出されており、そのすべてを買うくらいはまっていた僕。それが高じて進路を考えたとき、よし、映画監督になろうとなったのであった。意識低すぎ。

 そこで日大芸術を受けようと思った。しかし勉強はあまりしたくない。そんで映画の勉強とか訳のわからない口実で友人たちとビデオムービーを録ることにした。監督脚本主演編集全部僕。今考えても赤面ものだがストーリーはこうだ。

 

 ある朝起きた主人公は物置の掃除をしているとなぜか「超能力者になる薬」を発見する。この時点で安直な高校生の発想なのだが、当時はそれでいいと思っていた。いちいち恥ずかしい。これは当時クローネンバーグの超能力合戦映画「スキャナーズ」を見過ぎた結果だった。才能の違いにもほどがありすぎる。でもそんなの気づかないからそのまま撮影は続行。そんで、主人公が薬を発見するとタイトルバックになるのだがそこにキュアーの「ベイビースクリーム」(ヘッドオンザドアーアルバムB面の一曲目)

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をかぶせたのだった。やみくもに録ったいろんな映像にかぶせただけなのだが当時としては大満足のオープニング映像だった。いまどこにあるんだろう、あの映像。あえて観たい。
 さて、その薬を友人と二人で飲んで何をするかと言ったら、ラーメンを食いながら超能力を使って相手に鼻でラーメンを食わせるとか、マヨネーズを頭にかけるとか本当にくだらない内容だった。最終的に公園での決闘となり、なぜか竹竿でチャンバラをやったり(スターウォーズライトセーバー戦がやりたかった)目から絵の具の血を流したり、炎の前で一生懸命な顔をしたりするのだ。そして最後の最後でインドの修行僧のようなご先祖様が現れ、(そのご先祖が薬を作ったという設定)二人を仲直りさせ大団円となる。ご先祖様役の友人にはわざわざ半裸になってもらいシーツを袈裟のように着せて、さらには白絵の具で頭を白髪のようにした。よくやってくれたな。

 

 それにしても今書きながらこんなストーリー中学生でも思いつかねえ、と反省することしきり。そんでエンドタイトルにはやはりヘッドオンザドアーアルバムB面3曲目の「ナイトライクディス」を使用。

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夜中の公園でベース弾いたりして格好つけていたが何やってたんだ。
 そんなマッドなビデオなどを作っている内に受験となり、当然勉強不足のため不合格。当然でしょ。

 

その3へ続く

 

そんな僕、今でも物語を作る。こちらはじわじわクライマックスに向かってます。面白いと思うんだけどな。

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