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アマゾン1円CDハンターがゆく 3 カトー・サルサ・エクスペリエンス 「カトーの楽しいロック講座」

アマゾン1円CDハンター基本ルール

1 基本的に1円のモノを買う。

2 できれば聞いたことのないアーティストを選ぶ。

3 やみくもには買わずに星4つ以上で、軽く試聴をする。

4 ジャンルはなるべく不問。

5 3日に一枚くらいのペース、月に最低10枚は買う。

 

カトーつってもノルウェー人だよ。

ギター・ボーカル担当の中心人物の名前がカトー・サルサ

しかもサルサもやってないよ。

 

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音はいわゆるガレージ・ロックサウンド。このバンドが70年代のバンドだと言っても疑う人は少ないだろう。ゆらゆら帝国に通じるものもある。

 


The Cato Salsa Experience ~ "So The circus is back in town"

 

 勢いはある。ベースのニワトリみたいな動きは楽しい。タンバリンを叩いている女の子はオルガン担当だが、この曲は弾いてないみたい。

 動画の再生回数は5000回程度と、ちと寂しい。

 きっとこのバンドは地元のノルウェーでは有名なんだろうな。「おい、あれカトーじゃね?」とか、「俺昨日カトーのライヴ行ったぜ!」くらいのことは言われているかもしれない。

 確かにカッコイイし時に個性的にリフもあったりするんだけど、やはり頭ひとつ抜けるには何かが足りない感じ。オルガンがいるのに曲作りにあんまり生かせていない気がする。

 世界で戦うには力不足か。世界中のこういうレベルのバンドって活動大変だろうな。きっとバンドをやりながらバイト、とかは当たり前なんだろう。僕も20代をそのように過ごし、30を前に諦めた。

 遠藤周作の小説で芸術をあきらめ日本に帰り金銭的に成功した主人公がパリで同じような夢を持つ妹に「逃げた」と言われる話があったが、本当に成功するのは実力と運を兼ね備えたひと握りの人間だけだ。どんな世界でも甘くはない。

 ところでこのアルバム2000年リリースなので16年前だ!今彼らがどうしてるかは知りません。

              1円で買っても損はない。