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音楽と本

タイトル通り音楽と本についてのブログです

小学生が聴いたイエローマジックオーケストラ

音楽

 唐突ですがMETAFIVE、かっこいいですよね。まるでどの曲も音の宝石箱という感じがする。あのきらめくようなサウンド、僕とほぼ同年代の才能ある人たちがやっている。そして彼らは例外なく、YMO世代だ。YMOを聴いて音楽に目覚めた小学生はたくさんいたはずで、その道に進んだ人たちはたくさんいるはずだ。ぼくもかつてはその一人だった。

 ぼくはMETAFIVEにはなれなかったけれど。

 

 小6の時、レコパル仲間で「YMO」がすごいらしいと話題になった。その当時テクノポップが全盛で「ヒカシュー」「プラスティックス」「ムーンライダース」などが流行っていた。その情報をもとにレコパルチェック。YMO関係の番組が目白押しだった。違うラジオ局でライブを何度も流していたのだ。早速「軽音楽をあなたに」のテープB面にライブをエアチェック。かっこいい!今までまったく聴いたことのない音楽。シンセの新鮮な響き。あっという間に魅了されてしまった。

 

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 そして近所の同級生が歴史的名盤「ソリッドステイトサバイヴァー」を買う。皆こぞってダビングして貰った。一曲目がいきなり「テクノポリス」。“ときおー。ときおー”のボコーダーボイスがテクノチックだった。曲の途中で「T・E・C・H・N・O・P・O・L・I・S、トキオ」という声が入るのだが、最初は意味不明だった。

 

 しかし根気よくヒアリングをしていくと、「テクノポリス」のスペルではないか!感動!しょっちゅう口まねをした。あまりにも有名な「ライディーン」もこのアルバムに収録。家のエレクトーンでコピーして教授気分で弾きまくり。何とか似た音色をエレクトーンで創るのが楽しかった。最後の曲の「ソリッドステイトサバイヴァー」に入っている変な通信の声も捨てがたい。とーにかく良く聴きました。


 ところがその後、友達同士で他のアルバムを買う権利の争奪戦が始まる。みんなで同じレコードを持っているのは効率が悪いから、ダビングしあうのだ。でもやっぱり持っていたいし。結局別の友達が買うと宣言していたライブアルバム「パブリックプレッシャー」を僕は勝手に先んじて買ってしまう。結果、しばらく彼は口をきいてくれなかった。

 

 しかもこのアルバムを買うに当たって、500円足りなかったのだが、たまたま親に何かの折に500円貸していたのを思いだし、引き出しに入っていた500円札(!)を親のいない時に持ち出してレコードを町田小田急で買ってしまった。家に帰ってきたあとでホクホクで親にそのことを話したら、「ばか、これお父さんが祓いしてもらったお札なのに!」と怒られてしまった。なんのためにお祓い?よくわからないが今でも少しわびしい思い出として覚えている。


 でもそんなこととは無関係に、YMOは聴き続ける。当時のFM番組はすべてチェックしたといってもいい。糸井重里が司会をして、一週間連続で各メンバーのパーソナリティーに迫る番組は特に面白かった。細野晴臣が「キャラメルママ」「はっぴいえんど」を経てソロになり、一連の南国無国籍風音楽をやっていたことなどを知る。YMOではその歌声は披露されないが、あのけだるいボーカルは何ともいえない魅力を放っている。


 高橋ユキヒロはこの当時ソロアルバム「音楽殺人」を出したばかりで、二曲ほどその中から流されたのだが、残念ながら当時はそこまで押さえるお金はなかった。そのほかユキヒロ関係は「サディスティックス」「サディスティック・ミカ・バンド」が流れ「キリンのいる風景」などがよかった。

 

 しかしこの時流れた曲の中で一番良かったのは「サラヴァ!」アルバムからの「サンセット」と「サラヴァ!」だった。なんというか大人の男の格好良さが漂う二曲だった。長らく絶版になっていて、ついこの間オークションで手に入れ、やったー、あの雰囲気が全曲味わえる!と意気込んで聴くと、あれ、なんだか違う。結局あの格好良さはこの二曲だけしか味わえなかった。思い入れが強すぎたのかなあ。

 
 坂本龍一のソロは一番YMOに近かった。実際「千のナイフ」はライブでも披露されていた。「B2UNITE」から披露された「ウォーヘッド」のメロディーは頭にこびりついて離れなかった。