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音楽と本

タイトル通り音楽と本についてのブログです

エイリアンと昭和の子供

音楽

 まずはメタリカの話。こればっか。

 ディスク2の4曲目、「アム・アイ・サヴェージ」がお気に入りだ。スローで重たい曲で、完成度からすれば名曲「ハーベスター・オブ・ソロー」に匹敵するレベルではないか。

 ブラックサバス風のリフに、重低音がズンズンと響く歌メロのバック。そして、メタリカ流の間奏のブレイクダウンが素晴らしい!字にするとこんな感じ。

 

        ゴーッゴゴーゴー(キュー)ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ

 

 ゴ、ゴ、ゴ、は二拍三連譜、キューというのはピッキングハーモニクスです。まあ、よくわからない場合はYOUTUBEとかで確認してください。

 

 デスコアとかデスメタルだとピッキングハーモニクスをリフに絡めるのってそんなに珍しくはないけど、メタリカの曲で出てくると新鮮だ。

 ちなみに僕が思うに、リフに積極的にピッキングハーモニクスプリングオフやライトハンドでのハモリを取り入れたのはカンニバルコープスだろう。僕が初めて彼らのアルバム「ザ・ブリーディング」(名盤)を聴いたのはもう二十年以上前!

 だが、昨今ではほとんどのデスコア系のバンドで聞けるこのフレーズも、かのデスメタルの王者がルーツだろう。僕はそう思いますが詳しい人、どうですか。

 

 閑話休題。昭和の子供時代の話。

 小六の時クラスの友達が学校に映画「エイリアン」のマンガを持ってきた。アメコミ調で描かれたその本は映画そのままのストーリーで絵がやけにリアル。(一時期この漫画の古本を血眼になって探したが見つからなかった。でもアメリカのとあるサイトで公開されていたのを発見して感涙を流す。ネットすごい。)

 

 特にHRギーガーデザインのエイリアンは不気味なのに、僕のハートをわしづかみ。映画が見たい!だけど怖い!映画に対するあこがれはどんどんふくらんで早速シングルを購入。なんだエイリアンのシングルって。
 入っていた曲は「エイリアン エンドタイトル」。作曲は映画音楽の巨匠ジェリーゴールドスミスだった。最初は静かなトランペットの調べから徐々に盛り上がっていき最後は壮大なオーケストレーションで幕を閉じるこの曲は映画のスケールを十分に伝えるものだった。
 それだけでは飽き足らなかった僕はついにLPまで買ってしまう。

 まだ持ってますよう。

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 この写真の卵、本編と関係ないイメージだよね。本当はエイリアンの卵、上からぱっくり割れるし。


 この頃って音楽は聴きたいのだけれで一体どんな音楽を聴いたらよいのかよくわからなくてとりあえずなんかサントラを買ってしまっていた。他にはなぜか「ピンクパンサー4」のLPを買う。映画見たことないのに。しかもなぜか「4」。たぶんこれ以前に「3」のシングルを買ってあの有名なテーマに親しんでいたからだろう。

 あっ、そうだ、なぜピンクパンサーを買ったかと言えば毎年正月に放送する「隠し芸大会」で井上順がクルーゾー警部のパロディを演じていて、それが大好きだったからだ。こちらも映画音楽の巨匠ヘンリーマンシーニの作曲なのだけれど、「4」のタイトル曲はなんかディスコ調でやたらファンキーなアレンジが施されびっくりした。しかも他の曲に至ってはほとんどなじめず、結局聴かずじまいだった。


 件のエイリアンのサントラは良く聴いた。SFホラーの走りなので曲は怖げなものが多く、やたらと不協和音とか「ブーッガッガ」と形容するしかない変な曲とかが満載されていた。ただ、この頃エイリアンの写真は極力露出が避けられていて、おまけで付いていたポスターにもエイリアンの姿はなく、宇宙船ノストロモ号の写真がでかでかと写っているだけだった。もっとエイリアンを写真で見たい!しかし見られない。 

 

 当時家庭科の授業でランチョンマットに絵を描くというものがあって、その絵にエイリアンを描きたかったのだけれど、しかたなくノストロモ号を描いたところにも、どんだけこの映画にあこがれていたかがわかる。

 結局本編を見たのは中一でテレビ放送がされたときだった。一人で見るのは怖かったので無理矢理弟に一緒に見てもらった。それ以来何度も何度もビデオやDVDで繰り返してみることになる。


 このサントラを買って一年くらい後に「ザ・ウルトラマン」というアニメのウルトラマンが始まったのだが、その最終回で「エイリアン」のサントラの中の一曲が使われていて驚愕したことがある。きっとそれに気づいた中学生は日本でただ一人自分だけだったろう。