音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

読書

国語できるかな ミッフィーから始める幼児期からの国語力 

僕は教育産業に従事しています。特に国語という教科に関しては30年近く携わってまいりましたので、ある程度どのように学習すればよいのかというノウハウは多少持っています。ただ、ネットには「国語がどうすればできるか」とか「こうすればセンター試験は…

僕の宮沢賢治 後編

宮沢賢治についていろいろ書いていたらつい5000字を越してしまったので二回に分けました。その続き。 『オツベルと象』 オツベルと象 (ミキハウスの絵本) 作者: 宮沢賢治,荒井良二 出版社/メーカー: 三起商行 発売日: 2007/10/01 メディア: 大型本 購入:…

僕の宮沢賢治 前編

さっきなんとなく宮沢賢治の本を読んでて、「あーやっぱり賢治天才だなー」などと思い、少し前に「本が好き」という書評サイトで書評を書いたことを思い出したよ。 www.honzuki.jp 最初の頃はこのブログに来てもらうために勇んでこつこつ書評を書いていたん…

傑作ハードSF『仮想空間計画』 読了 後編

こちらの本です。素晴らしく楽しめました。 仮想空間計画 (創元SF文庫) 作者: J・P・ホーガン,James P. Hogan,大島豊 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1999/07/16 メディア: 文庫 クリック: 10回 この商品を含むブログ (17件) を見る どんな話なのか、…

SFを読む。『ノーストリリア』。

本日謎のPV跳ね上がり(朝だけ)という事態が起きていましたが、何が原因だったのだろう? 「音楽と本」というタイトルを掲げているくせに最近音楽の記事が動画中心なのは愛車コペンがブッ壊れ、曲を聴けないから。直るのは結局年をまたいだ1月3日。それま…

悪魔学について 色々な運命の額の模様など

二十代の頃、悪魔学に少々興味があった。 別に本気で信じてサバトを開いたり、魔法陣を描いたりするわけじゃないですよ。きっかけは澁澤龍彦氏の『黒魔術の手帖』だった。 黒魔術の手帖 (河出文庫 し 1-5 澁澤龍彦コレクション) 作者: 澁澤龍彦 出版社/メー…

SFの心の育まれ方 

三つ子の魂百までとは言うけれど、自分が50近くになるまでSFを読んだり映画を見たりするとは思わなんだ。 一番のきっかけはやはり小学生の時に見たSWだろう。これはとにかく衝撃が大きかった。この映画によって僕のSFマインドは刺激されたのだ。ただ、そう…

「艸木蟲魚」という薄田泣菫のすばらしい随筆を実家で発掘した

さて、こちらの本、実家に帰った時に発掘した薄田泣菫の『艸木蟲魚』(そうもくちゅうぎょ)という本。 どうです、しぶいでしょう。定価1円50銭! ちなみに薄田泣菫は「すすきだ きゅうきん」と読みます。大正期・昭和初期にかけて活躍した詩人であり、随…

浴室読書日記/アーサー・C・クラーク『楽園の泉』

真ん中の本です。 誰ひとり気にしてはいないだろうけど、以前このシリーズで記事を書き、中断してしまっていた最後の三冊目なのです。 『楽園の泉』は宇宙エレベーターを作る話。 楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF) 作者: アーサー・C.クラーク,Arthur C. Clarke,山…

九段下にある昭和館という本気の博物館

地下鉄でゾンビに遭遇したりしながら、着きました昭和館。 www.showakan.go.jp 館内パンフがやたらと充実している。 友人たちとは年に2~3回会うのだけれど、その都度東京を散歩し博物館やら面白スポットやらをいい年してめぐる僕。今年のGWはこんな感じで…

ドラコニア逍遥の続。澁澤龍彦展にて

ブレードランナー2049を観たのでこちらの話が飛んでしまった。 「ドラコニア」とは龍彦の「龍」の国、竜の支配する領土という意味だそうだ。 澁澤龍彦展、どうだったか。 前回のあらすじ otominarukami.hatenablog.com 内部は撮影禁止だったので写真はな…

ドラコニア逍遥/澁澤龍彦展にて

行ってまいりました。「澁澤龍彦・ドラコニアの地平」展。 澁澤龍彦氏は埴谷雄高氏と並び僕が最も敬愛する作家・翻訳家・随筆家だ。 僕は30年くらい前に河出書房の本に面白いものが多いのに気づき、そこで初めて読んだのが『黒魔術の手帖』だった。さらに…

浴室読書日記/クラーク『渇きの海』

お風呂で読んだ本の紹介三日連続の二日目。 渇きの海 作者: アーサーCクラーク,深町眞理子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/01/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (3件) を見る 言わずと知れたSFの巨匠、アーサー・C・クラークの作品。今…

浴室読書日記/『不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ』

最近は読書する時間、減るだけ。 僕は20代半ばまで、大学卒業しても就職せずプロミュージシャンなどという甘ったれた考えで親に迷惑をかけ、ほぼニートとして過ごしていた。そのうちなんとか軌道修正し、現在に至るわけだけれど、その時期はヒマさえあれば…

お父さんは怪獣博士 後編

まだまだあります、この怪獣の本のはなし。 この本の前半、それまではどうやって怪獣を倒すか、ということに力点が置かれていたんだけど、ここからは打って変わって怪獣や宇宙人たちを人間のために利用しようという試み。 改造手術を施し、災害等の時に助け…

お父さんは怪獣博士 前編

昨日の日曜日に図書館へ小4の娘と久しぶりに行くと、こんな本を見つけた。 初版1974年。この本は1994年版の50刷!売れたねえ。 この本持っていた気がするので(手元には今はない)なんとなく懐かしくなって手にとってみると、僕が夢中になって観…

『源氏物語』を知ったかぶれる最短ルートはどれだ!

『源氏物語』を語れたらいいなって思いませんか。というのも、世の中には一定数「源氏物語女子」がいるので、もし合コンとかでそういう女の子と巡りあったとき、読んでてよかった!となるかもしれないでしょ。まあ、僕にはもうその機会はないけれども・・・…

お気に入りの映画のメイキング本/プロメテウス/エイリアン・コヴェナントからスターシップ・トゥルーパーズの思いで

僕には気に入った映画はとことん観て、できれば関連する資料や世界観を存分に味わいたいという欲求がある。だから中学生の時に観たブレードランナーやエイリアンをいまだに追い続けている。三つ子の魂百まで、とはよく言ったもんだ。 昨日は発掘した映画のパ…

リリックビデオを作ってYOUTUBEにUP!あと楽天お買い物マラソンに参加

以前何曲か僕が作った昔の曲をSOUNDCLOUDという海外のサイトにアップロードして公開してみたものの、どうもインターフェース上の問題があるらしくうまく再生できなかったり、音量の調節ができなかったりでイマイチだった。 そこで、ウィンドウズビデオメーカ…

小説「ヘビーメタルと文芸少女」がそこそこ(5000PV超えた)読まれてる。そしてメタリカ!

このブログを続けて読んでくださっている方はもう嫌というほどわかっていらしゃるでしょうが、僕は角川の「カクヨム」という小説投稿サイトで『ヘビーメタルと文芸少女』という素人小説を公開している。 kakuyomu.jp 二年以上前に、ぼんやりと形になってきた…

石川啄木ダークサイド

石川啄木といえば、国語の教科書に当然のように載っていたりして、夭折の天才歌人というイメージが強いかもしれない。 ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きに行く はあまりにも有名だ。 でもなんか去年NHKで放送されたヒストリアとう番組で…

SF小説の愉しみ

ここ1年位で読んだ、もしくはこれから読もうと思っているSF。 SF小説を読むときにはそれなりの心構えがいる。というのはその小説が描く世界観にこちらがついていけるかどうかで没入度が変わってくるからだ。そうして多くの本格SF小説はそれぞれの設定につい…

おもしろ徒然草

古典の話。昔小遣い稼ぎに書いたこちらの記事を少し改変して転載&もう1エピソード。 vocalinfo.net 古典に興味が持てないまま、何が面白いのだと思っている人がほとんどだろう。しかし、実のところ、古典を色々と読んでいくと、有名な作品でもかなり興味深…

『となり町戦争』 本が好き!書評

第17回小説すばる新人賞(間違いのご指摘ありました。訂正しておきます)を取り、様々なメディアで取り上げられ映画化もされたこの作品について今更なんですけど書いてみます。長くてすいません。 となり町戦争 (集英社文庫) 作者: 三崎亜記 出版社/メーカ…

今さら三崎亜記『となり町戦争』を読んだ あとホビット

先週の土曜日は小4の娘のピアノのアンサンブルコンテストだった。やや大きめの書店の最上階にあるホールで行われたんだけれど、僕はアッシー(死語)としての父親の役割を果たしたのち、娘の出番を待つため2時間もの空き時間ができた。妻にも「ここにいても…

『お化け図絵』の思いで

引き続き『お化け図絵』。 僕が小学校の頃は夏休みになると新倉イワオが出演している心霊番組が必ず放送され、(どうでもいいけど当時笑点見ていたら構成作家の名前にも新倉イワオがあって、そのギャップに頭を悩ませた)それを見た夜は怖くてトイレにいけな…

納涼!おばけと地獄の話

BGMにどうぞ。 www.youtube.com 突然ですが、僕は一時期地獄に、それも特に日本の地獄に凝っていたことがあった。 きっかけは何だったんだろう、多分澁澤龍彦の全集の中に地獄草子の話があって、そこから興味を持ったからかもしれない。元ネタの『往生要集』…

小説を書くこと と そこそこであること

これは小説です。抜粋ですので、なんとか読んでみてください、お願いです!すぐ終わりますから!飛ばし読みでもいいですから! プロローグ 「田舎風景になってきましたなぁ。」 小学六年生になった僕は車にゆられて眠りそうになりながらも、お父さんに話しか…

ピエール瀧の!「屁で空中ウクライナ」と、電気グルーヴの『オレンジ』にハマる小4の娘

今や電気グルーヴの、というより、俳優、タレントとしての顔の方が有名なピエール瀧氏。その彼が2001年に出した本がこちら。『屁で空中ウクライナ』というタイトルが秀逸すぎる。 もともとテレビブロスで連載されていた、このブログでもカテゴリ名として…

本が好き!書評 『カフカ短編集』 流刑地にて

www.honzuki.jp 久しぶりに書評書きました。恐れ多くも、カフカで。 ブログメインで書いていると、書評や小説はおろそかになります。というか、元々少ないエネルギーをそこまで回せない・・・。カフカの書評とか大丈夫ですかね、僕ごときが。まあ、マイナー…