音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

カーディガン大臣

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このアルバムが一番好き。ブラックサバスのカバーとかやってるしね。

って、カーディガンズの話じゃなくて。

 

僕のお金の使い道、CD、本、服、映画、アイス。

高校生~大学生の頃にかけてDCブランドブームがあって、もろにそれをかぶり、それ以降、おべべにはそれなりにお金をかけてきた。

メンノン、スマートとかを20代の頃は読みふけり、バイト代のほとんどを服に費やし、バーゲンでマルイに駆け込んだ。服が少しずつ増えていくのが嬉しかった。

30代の独身の頃はそれなりに余裕があったのでビギンなんかを見てシップスでスーツをオーダーしたりもした。そのスーツ、今は着ていない。

結婚して子供やら家やらでお金がかかり始めると当然可処分所得も減る。服っていいものは当然高いから買えない。何もブランドものが欲しいわけじゃないんだけど、やはりセレクトショップに置いてあるレベルのものが好きだ。

それでバーゲンとか、アウトレットとか、オークションとかを駆使してなんとか買える範囲でコツコツと服を買い続けて今日まで生きてきた。最近はオークションも面倒なので楽天かZOZOが中心だけど。

とにかく同年代の平均的な男性よりは服を持っているはずだ。

そして最近「あれ、おれ随分カーディガン持ってんな」と思うようになった。実際これだけありました。

 

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なんか18着くらいあった。フレッドペリーなんか色違いで持ってる。売ったり捨てたりあげたりもしてるから本当はもっとあるんだろうけど、現在稼働中のものはこいつら。

僕の会社はわりと服装コードがゆるいので、僕はワイシャツネクタイの上にカーディガンをよく羽織るのだ。ジャケットより楽だしね。

僕のワードローブにみなさん一ミリも興味ないでしょうが、暇つぶしに付き合って!

マイフェイバリットカーディガンベストスリー!

 

 

第三位

 

 

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プレッジのカーディガン(左)とセレクトショップで買ったよくわからん海外ブランドもの。同点3位です。アーガイルとか、赤×黒って僕好きなんだろうな。プレッジのほうは加工がデストロイ過ぎて親に「お前よくそんなボロボロの着てるな」と言われた。しかもたまに毛糸がドアノブとか思いもよらないところにひっかかって焦る。

 

 

第二位

 

 

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ラブレス。左腕のドクロの刺繍が40代のおっさんの若作りを援護射撃。赤のラインがおしゃれ。肌触りも心地よい。

 

 

第一位

 

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ベドウィンのやつ。これ一度店で試着してすごく欲しかったのだが3万円くらいしたので断念。その後、楽天で状態の良い中古を発見直ちに購入。一番のお気に入り。難点は腕周りが細いので長時間着ていると締めつけが厳しい。

 

さて、実はカーディガンだけでなく、Vネックセーターもそれなりに持っているのです。

 

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カーディガンとVネックで一日一回着たとしても一ヶ月は着回せるぜ!

さて、一枚すごいのがあるでしょ。

 

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サスクワッチ・ファブリックのセーター。カシミアとか入って高品質。

お前バルザックかよ!とパンクに詳しい人に突っ込まれそうだ。

 

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店頭にあるのを見て俺のためのセーターだ!と一目惚れして買ったはいいのだが、家に帰って冷静に考えてみたところ

「・・・いつ、着るんだ」

との想いがふつふつと湧き出した。

結局、友人たちとのライブに着ていった。

「うわー、だいぶ痩せたねえ」

などと言われるほど目立った。

その後、1度だけ娘とこれを着て街を歩いたことがある。自意識過剰かもしれないが、なんかジロジロ見られているようでそれ以来着てません。服って難しいね。

 

 

読んでね!

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日本語ロックの文学性を考えてみる

ボブ・ディランノーベル賞を受ける世の中である。

歌と詞は切り離し難い。

人は、あまねく魂の叫びを詩に託し、同時に音楽にしてきた。それは今の世でも同じことだ。ただ現代では商業的な音楽もあり、そこには商品として必要な歌詞が乗ることとなり、それを作ることを生業とする人もいる。そこに文学はあるか。

 

日本語ロックはダサいという世間の謂がある。ロックはもともと英語圏の音楽だからそう言う意見はもっともだ。最近はあまりないかもしれないが、一昔前は洋楽至上主義みたいなのがあって、そこには歌詞の問題も含まれていたに違いない。僕も10代で洋楽を聴き始めた頃は日本語のロック?だせえ、と思っていたものだ。もちろんそれは狭い見識からくる考えで、今では間違いだと知っている。日本語でも十分にロックを成り立たせることはいくらでも可能だ。

 

さて、大雑把に分けて、歌詞をこう考えてみたい。

 

1 売ることを目的として作られた楽曲に付けられる歌詞。

 ・・・この場合は作家がおり、それなりのクオリティは保たれているが、どこかうそ寒い雰囲気をまっとていることは否めまい。

 

2 シンガーソングライターが曲を作ったものの、言語センスがなく、残念な結果に なっている歌詞。

 ・・・何を以て詩情を感じるかは人それぞれで、「歌詞がまたいいんだよねー」という感想を持たれる楽曲も多い。ただ、作者も受け手もそれほどのものを歌詞に求めているわけではないタイプ。

 

3 楽曲の素晴らしさの上に、ある種の文学性をまとっている歌詞。

 ・・・これが理想だろう。作詞者にはかなりの知性が求められる。もしくは天性の詩人で優れた言語感覚の持ち主だけがこのような幸せな曲をモノにできる。しかし場合によっては感覚が突き抜けすぎて一般的に受け入れがたいものもある。

 

優れた歌詞の条件を僕なりに考えてみた。

  • 比喩が巧みに用いられている
  • 歌詞にストーリー性がある
  • 平易な言葉を使っているが、その組み合わせ方がうまい
  • 具体性を前面に押し出している(カレーライスだけを歌うとか)
  • 難しい言葉を的確に使いこなしている

等等・・・

 

そこでこれらの条件を兼ね備えているこの「3」のタイプのアーティストについていくつか挙げてみたいと思う。もちろん僕の好みと主観が思いっきり入っているし、それほど日本のバンドを聴いているわけではないので、寡聞ではあるという条件を踏まえての話ですよ。そうそう、最近は歌詞検索のサイトがあるんだね。そちらで歌詞の確認どうぞ。

 

 

井上陽水


井上陽水 - 氷の世界(ライブ) NHKホール 2014/5/22

これはもう詩だろう。言葉の選び方も素晴らしい。「画期的」なんて言葉を使う感覚が欲しい。ただ、このライヴ、なんかぐにゃぐにゃしている。「リンゴ売り」が「リング売りー」に聴こえて笑ってしまう。崩し過ぎィ!

 

細野晴臣(はっぴえんど・TIN PAN ALLEY他)


TIN PAN ALLEY Peking Duck

オリエンタルな雰囲気の曲が多い。ソロは特にそれが顕著。これをやり尽くしてYMOをやったというのはすごすぎ。

 

 

 

くるり

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こちらも説明不要でしょう。大学までしっかり勉強したなあという印象。「マイオールドタイマー」等、初期の曲は具体性のあるものも多い。ちなみに今知ったのだが、この曲の「同情」という言葉をいままでずうっと「どじょう」かと思っていた。

 

イースタンユース

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文学をこじらせてどうにもならなくなった青年がロックをやるとこうなる、といった見本のようなバンド。激しい。

 

レピッシュ

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だいぶベテランだけど、当初は「大人の童謡」のような呼称もあった。大暴れのステージングは日本のフィッシュボーン。故人である天才、上田現の作詞作曲。

 

 

水中、それは苦しい

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ふざけたバンド名とマニアックな音楽性や個性的すぎる歌詞でイロモノのように見られがちだが、どっこいボーカルのジョニー大蔵大臣は早稲田の第二文学部だ。次にそう来るか!の言葉のチョイスは誰にも予測不能。このプロモはドラムのアナーキー吉田のカメラ目線が眼目!

 他にも延々と「オトタケ」を含むフレーズを連呼する「おっと、オトタケ」には、川端康成夏目漱石俵万智カミュ島崎藤村室生犀星高村光太郎中原中也など数々の有名な文学作品の冒頭部分が引用されている。

 知性ゆえの悪ふざけである。しかしそれを差し引いても曲やテクニックは抜きん出ている。アコースティックギターのカッティングではジョニーの右に出るものはいるまい。

 

筋肉少女帯

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大槻ケンヂは昔テレビで、職業欄に記入するとき、自分はミュージシャンではなく「詩人」と書きたい、という話をしていた。彼もまた突き抜けた歌詞やタイトルゆえに色眼鏡で見られてしまうかも。しかし「高木ブー伝説」には紛れもなく詩が存在するし、初期の名曲「いくじなし」はその長尺の楽曲と相まってなんともいえぬ中毒性があった。

 

ピロカルピン

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明らかに宮沢賢治フリークである。そもそもレーベル名からして「グララーガ」である。これは賢治の『オツベルと象』に出てくる象の叫び声「グララアガア」に依拠しているのは明らかだ。「カンパネルラ」という曲もある。「存在証明」なんてタイトル、ある意味恥ずかしいがそこを上手く曲に落とし込んでいる。「飛行少女」も名曲。

 

ヌンチャク

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たまにモヤさまとかで流れたりする、柏シティハードコア。他にも「人情バイオレンス」などのように突き抜けたセンスが素晴らしい。解散後、VOの向氏が結成したkamomekamomeにその精神は受け継がれている。

 

 

相対性理論

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大好き。初期の女子高生+特撮SFという「その手があったか」というインパクトは計り知れない。「LOVEずっきゅん」なんてタイトルに騙されてはいけない。初期の作詞は真部脩一であるが、彼の脱退後にティカαことやくしまるえつこが創る理系センスあふれる歌詞も引けを取らない。女性作詞家としては現代最高峰ではないか。

真部脩一がその後「水中、それは苦しい」のアルバムに参加しているのには笑ってしまった。上述の「農業、校長、そして手品」のスラップバリバリのベースは彼である。

 

人間椅子

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曲によって歌詞のクオリティにバラつきはあるが、この落語を題材にとった『品川心中』は彼らの一つの到達点であろう。イントロがきちんと高座の出囃子の「正札付」をアレンジしていてすごい。僕は一時期この曲にハマりすぎて年に一度の友人とのライヴで演奏させてもらった。

 

坂本眞一

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ゆらゆら帝国解散後のソロ第一弾。力が抜けていて良い。僕にはその昔国立リバプールというライブハウスでゆらゆら帝国と対バンした思い出がある。

 

ハンサムケンヤ

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「これくらいで歌う」は何度見ても素晴らしい。僕も宅録を一時期さんざんしていたのでこの雰囲気、よくわかる。僕はこの曲と「蟲の溜息」ですぐにCDを買った。

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今では入手至難の1STを持っている。難しい言葉を使っているわけではないが、その組み合わせの妙で一線を画している。一時期活動を停止していたようだけど、最近再開したようだ。ガンバレ!

 

在日ファンク

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文学性は高くないが、ハマケンのモチーフの目の付け所は鋭い。娘は幼稚園の頃、『爆弾こわい』のDVDに合わせて毎日踊っていた。カモンナ!また、『ダンボール肉まん』は娘のお気に入りでもあった。マジいっけるねぇ!

 

長々と書き連ねてしまった。他にも探せばいくらでも出てきそうだが、さすがに書くのに疲れました。

最後に番外としてザ・キュアーの「killing an arab」を挙げたい。

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これはカミュの「異邦人」がモチーフになっており、僕はこの曲をきっかけとして高校生の時にカミュを読んだ。そしてそこから不条理文学というものを知り、カッコつけてカフカサルトルを読んだものだ。

そうそう、初めて組んだバンドでこの曲をやったのだ。その時、ボーカルは知り合いの知り合いの女の子に頼んだのだが、その子歌詞の覚えが適当で「アイムアライヴ、アイムデーッド!」と叫ぶ渾身のサビを何故か「オーウ、ノー!」とかいう訳わからんフレーズに変換して歌っていた。オーウ、ノー!じゃねーよ!

 

僕なりの音楽と文学の融合の実践

 

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我が家のスーサイダル・テンデンシーズ

僕は晩酌の習慣がない。飲めないこともないが、自分で酒類を買って飲むということはまずない。

「あー人生半分損してるねー」

とか言われそうだが、そのおかげで酒代を本やCDや服に回すことができる。

しかし晩酌をしない代わりに僕はほぼ毎晩、ホットコーヒーにアイス、アーモンドという黄金の組み合わせでアマゾンプライムや音楽を聴くのだ。安上がり!

 

昨日の夜10時頃、会社帰りにドラッグストアでハーゲンダッツを買ったときのことだ。僕の並んだレジの次の客は茶髪で大きな体躯を持ち、4歳くらいの子供を連れた母親だった。夜の10時だよ!ウチの子だったら完全にノンレム睡眠に入っている時間だ。

僕は地方都市(片田舎)に住んでいるので、夜になるとこのように夜遅く子供を連れ歩くいわゆるマイルドヤンキーによく遭遇する。

 

こんな時間に子供を連れ歩いて・・・と思いながら僕が会計をしている間に、その子供が目の前に並んでいるチョコレートを見つけて「ほしい!ほしい!」とねだりだした。母親は「ダメだよ!買わねーよ」と一蹴。しかし子供は再び「買ってー、買ってー!」とねだる。すると母親は「買わねーっつてんだろ」と子供の頭をパーンとひと叩きした。それほど強い力ではなかっただろうし、子供も泣きはしなかったが、そばにいた僕は暗澹たる気持ちになってしまった。この時間に連れ出す常識と品性と思慮のなさがレジ前のチョコをなりふり構わずほしがる子供にしているということを気づいていないのだ。

漱石の言を引くまでもなく、教育は必要だ。子供は親を選べない。あの子供の将来を勝手に思いやって僕はなんとなくしょんぼりとドラッグストアを後にした。

 

僕の教育はどうだろう。

脈絡無いが、僕はスーサイダル・テンデンシーズが好きだ!

 


suicidal tendencies - suicidal maniac

HE‘S BACK!

30年くらい前にこの「スーサイダル・マニアック」を聴いて以来、リアルタイムでほとんど全アルバムを購入し、聴き続けてきた。下の段はサイドプロジェクトのインフェクシャススルーヴ。

 

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初期の頃はスケーターズ・ロックなどと言われ、ハードコアに近い曲調だったが、3RDアルバム「ハウ・ウィル・アイ・ラフ・トゥモロウー」で劇的にサウンドが変化し、メタル寄りになる。これはサイドギタリストのマイク・クラークの功績が大きい。その第一弾プロモの「トリップ・アット・ザ・ブレイン」は永遠の名曲!

 


Suicidal Tendencies - Trip at the Brain

昔バンドでもやったなあ。定期的にスーサイダルを聴きたくなる僕の車に乗っている娘もお気に入り。このプロモで特に僕が好きなのは、逃げているVOのマイク・ミューアが迷い込んだ頭の中の世界で偶然バーベキューパーティーに出くわすのだが(1:50あたり)、そこで脳ミソを焼いているオヤジが「カモンカモン!」みたいな感じで脳天気に呼び込むところだ。脳みそ焼いて「カモン!」ってバカすぎ。小4になる娘に見せたら大喜びしていた。

そしてベースにロバート・トゥルジロ(現メタリカ)が加入後に出した「LIGHTS,CAMERA,REVOLUTION!」でブレイク。

「YOU CANT BRING ME DOWN」はまさに彼らの代表曲。


Suicidal Tendencies - You Can't Bring Me Down

このアルバムはかなりカッコ良かった。友人間でもみんな聴いていたっけ。同時期マイクはロバートとインフェクシャス・グルーヴも結成し、ファンクとメタルのクロスオーバーの先駆けとなった。レッチリよりもメタル色が強かったこのバンド、等にファーストは強力!一曲目の「PUNK IT UP」は究極のオルタナ曲だ。

 


Infectious Grooves - Punk It Up

この頃バンドはかなり充実していたと思う。次の「THE ART OF REBELION」ではさらにスラッシュメタル化が進み、前作ほどのキャッチーさはないにしろ、佳作ぞろいで今でも良く聴く。完成度としてはこの時期一番だと個人的には思う。

ところが期待を込めて購入した次の「SUICIDAL FOR LIFE」がどうにもイマイチだった。息切れが感じられ、曲のレベルも今ひとつである。他の多くのファンもそう思ったのか、セールス的に振るわず、ここでエピックとの契約が終了し、解散してしまう。リードのロッキー・ジョージ、ベースのロバート、リズムギターのマイクという黄金の布陣はここで終わってしまう。

 

大好きなバンドが失速し、もうスーサイダルは聴けないのか・・・と思っていた2年後、突如ベスト盤の「プライム・カッツ」が発売される。お布施と思って買ってみると旧作の新録音盤とか、新曲がいくつか入っており、僕は結構気に入った。

その後に出たコンピ盤の「FRIENDS & FAMILY」が凄かった!

 

Friends & Family

Friends & Family

 

 

ベースのロバートが抜けたものの、最初の3曲はゴリゴリのザクザクのバキバキ!ただこのCD全部がスーサイダルではなくてマイクミューアのソロとか、知らないバンドとかも入っている。ただ、特筆すべきはこのあとに出た「FREEDUMB」アルバムに収録の同名曲「WE ARE FAMILY」他数曲で何故かプロダクションが違い、「FRIENDS & FAMILY」の方が格段に音の迫力がある。

 

まあ、そんな違いどうでもいいかもしれないけど。とにかく彼らは少しずつメンバーチェンジを経ながらも活動を続けている。ただ、僕は最新作の「WORLD GONE MAD」は買ってないんだよね・・・。YOUTUBEで全曲試聴をしたんだけど、イマイチ買う気が起こらなかったというか・・・アマゾンの評価は高いんだけど。

かように僕はスーサイダルを聴く頻度が高いので自動的に今年度小4になる娘もそれを耳にするわけだ。彼女は「スーサイダルテンデンシーズとスーサイドサイレンスは別なんだよね?」ときちんと理解している様子。

 

その娘が先日一緒にお風呂に入っていた時、何やら浴槽に着いた髪の毛をいじくりまわしている。何やってんだと思い、

「そんなの流しちゃいなよ」

と僕が言うと

「あのねー髪の毛でスーサイダルのマーク作ってたんだよ」

って見てみると髪の毛で「S」と「T」を書いていて爆笑。

僕の教育、間違ってないよね?

 

スーダイダルは出てこないけど

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パッセンジャー観ました。

パッセンジャー」観てきた。久々のハードSF大作の予感。「インターステラー」クラスの映画だったらいいなあ。

 


『パッセンジャー』予告編

 

アマゾンプライムで「パンドラム」を見たあとだったので最初のシーン、既視感が・・・。

 


映画『パンドラム』予告編

「パンドラム」、(ここからネタばらしますよ。御注意)これひょっとして乗組員、ゾンビ化してるんじゃないの・・・と思ったらやっぱりそうだった。なんかテレ東で昼間やってた未来の地球が氷河期になった「コロニー5」もこんなんだったし。

 

注意!「パッセンジャー」ネタばらしますよ!

 

冒頭宇宙船が宇宙を航行中シーンはこの手の映画の典型的構図。小惑星帯に突入してかなり大型の小惑星を宇宙船が破壊すると、画面は切り替わりジムというひとりの男だけがなぜかコールドスリープから目覚めてしまう。

このコールドスリープって「2001年宇宙の旅」あたりから本格的に映画に現れたのかな。「エイリアン」でも出てきたし。前述の「パンドラム」も同じ。そして大体目覚めた人間は記憶が混乱してぶるぶる震えて、みたいな感じ。

 

さて、僕が見る前に予告編のみの情報で漠然と想像していた「パッセンジャー」は

二人の男女が目覚めたのは偶然ではなく必然で、そこに何らかの意志(船のコンピューター?)が働いている、というものだった。

しかし実際はジム(クリス・プラット)が目覚めたのはただの故障で、しかも1年間、一人で船内で暮らす。目的地に着くのはあと90年後。話し相手はバーテンのアンドロイドのアーサー1人(1台)。ちなみに僕はアーサー役の俳優を勝手にサイモン・ペグだとばかり思っていたら、マイケル・シーンだった。最近こんな思い違いばっか。

 

さて、ジムは自殺未遂を起こすほどの孤独に耐え切れず、一目惚れしたオーロラ(なんかすごい名前。ジェニファー・ローレンスが演じてます)という女性を起こしてしまうのだ。

ええ!起こすんだ!じゃあ、当然話の展開からいってバレる時が来るよねえ!いつだろう?クライマックスのどさくさで告白して許されるのかな、と思っていたら、気のきかないアーサーに中盤であっさりバラされてしまう。真実を知った時のジェニファー・ローレンスの目つきが怖い。愛情から憎悪へ。

ラブラブだった2人は急激に険悪な仲になる。そうこうしているうちに船には少しずつ異常が起こり始める。そして唐突にもうひとりの人物が覚醒!

え!もうひとり起きたの?しかもモーフィアス(=ローレンスフィッシュバーン)だ!思わぬサプライズ。僕は船がどうにもならなくなった時に現れるホログラムか何かかと思っていたらただのクルーじゃん。なんで?この辺の事情、映画は説明してくれない。しかも船の異常をある程度調査したらモーフィアス、急に体調崩して医療ポッド行き。そしたら手の施しようがなく、もう死んじゃうんだって。何しに出てきた?かませか?

この医療ポッドも最近のSF映画ではよく見る。「エリジウム」や「プロメテウス」で出てきたよね。大体機能も同じ。惜しむらくは宇宙船のデザインがカッコよかったから、もうちょっとガジェットには目新しさが欲しかった。(タブレットのガジェットはソニー製)

一方、調子の悪くなった船が無重力状態になってプールで泳いでいるオーロラが水の塊に飲まれる描写はすごかった。恐怖。


無重力プールで水に襲われる!/映画『パッセンジャー』本編映像

モーフィアスはろくに活躍せずほとんど横になったまま(無重力状態でも爆睡)、最後は何故か乗組員の制服を着て

「どうだカッコイイだろ、制服姿はモテるんだぜ」

という最期の言葉としてはイカしすぎるセリフで事切れる。

結局冒頭の小惑星帯の事故で船には異常が発生しており、原子炉が爆発寸前という状況。ジムは技術者なので直せるそうだ。都合よくない?そもそも何の技術者なのかわからない。しかし原子炉の火災でその炎を宇宙へ放出しないと船が爆発してしまうので宇宙服で船外から直そうとするジム。放出口のドアが手動でしか開かないので自己犠牲の精神で放出口をオーロラに開けさせる。鉄のシールドで炎に耐えるジム。ていうか、宇宙服、足の部分とか思いっきり炎にさらされていたが何故大丈夫なのだ?

色々あって結末はハリウッド的大団円デス。観ていて嫌な気分にはならないが、どうもつじつまが合わない点が気になる。なんで異常事態なのにすぐコンピュータ、クルーを起こさないかね?いちおうモーフィアスがそのへんそれらしく説明しているのだが、じゃなぜモーフィアスだけ起きた?最後に唐突に流れるJPOPのテーマソングがちょっと嫌だったのですぐに席を立った。なんでそんなことするかね?誰得?まあ、「宇宙のタイタニック」とか言って売ろうとしているらしいので仕方がないか。確かにデートムービーたりえますが。

 

いくつかの気づいた点。

コールドスリープの説明書を引き出しに入れた時、これを見られてバレるのかと思ったら、全然関係なし。

壁全面がスクリーンになっていて時おりオーロラの画像が映し出される。オーロラを失った比喩か?

船の中でも格差はある。ジムは技術者なので十数種あるコーヒーの中から一番最低ランクの味しか飲めない。一方オーロラはジャーナリストで父親も有名人、ゴールドクラスの客として食事も良い。

宇宙遊泳ができるアトラクションは宇宙銃とか必要じゃないのか?そうじゃないとお方向は自在に変えられないでしょ。最後、宇宙に放り出されたジムをオーロラが助けるシーン、「ゼロ・グラヴィティ」でしょ。

結局最後は船内を有機的な生活空間(木が生え、鶏がうろつく船内)に変えて2人は一生を全うしたようだけど、当然、どちらかが先に死ぬよね?その後どうしたんだ?一人でコールドスリープか?

 

パッセンジャー」、佳作でした。次はキングコング観るかな。そして4月にはスカヨハ攻殻だ。期待はずれじゃなきゃいいなあ。

 

僕の書いた小説。ある意味パッセンジャー的。でも知名度低くて人気ない。誰か読んで!

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完結したやつ。

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BAND-MAID礼賛 新PV

        

      カッコイイぜ!BAND-MAID

 

     
BAND-MAID / secret My lips

 なんかAメロの16分音符の刻みにリフが乗って昔のミニストリーみたい。人気あるなあ。

 僕は彼女たちのどこが気に入ったのだろう。

 まずはそれこそルックスとサウンドのギャップだろう。僕も大学時代、メンノンに出てくるような格好をしてメタリカやったりしていたのでこの発想、大いに響くのだ。

曲はハードだが、メタルに振り切っているわけではなく、リフで引っ張っていくけど、むしろスマパンの2NDとか3RDに近いオルタナサウンドというのもよろしい。最初の方のアルバムは作家に楽曲を提供してもらっており、それはそれで良かったのだが、最新アルバムでは全曲作詞作曲しており、それがなんら遜色がない。ギターのKANAMIの作曲能力はバンドにかなり貢献していよう。

メロディがキャッチーでポップだけれど、クサくなる手前で踏みとどまっている。あとは歌詞のセンスがもう一つ突き抜ければもっといいのになあとも思う。YOLOでは例の「人生」という歌詞がそれこそ出てくるし。

       
BAND-MAID / YOLO

どの曲にも必ずギターソロがあるのも嬉しい。ライトハンド多用しまくってクール!ドラムのツーバスがドコドコも良い。そしてベースのMISAもかなりのテクニシャンだ。指、ピック、スラップと万能選手。『お給仕』(彼女たちはライブのことをこう称している)中に酒を飲むというキャラもあって海外ではかなり人気があるようだ。

以前も書いたけど、いまガールズバンドって結構いるんだけどその中でもダントツだと僕は思います。

BANDーMAID全肯定!

 いつもの

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完結!「ヘビーメタルと文芸少女」

 

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 何かの縁でこのブログを初めて見た人には訳がわからないでしょうが、僕が11月から毎日カクヨムという角川の投稿小説サイトで連載していた小説「ヘビーメタルと文芸少女」を本日で完結させました。

 

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   足掛け4ヶ月、毎日頑張って投稿し続けた結果、現時点でカクヨムのコンテスト予選を通過(あくまで通過)、フォロワー32人(よくもまあこんなに登録してくれました)PVは2500回ほど。他の作品を見れば数万PVとか莫大な数字なのでそれに比べれば取るに足りないけれど、それでもいちシロウトが書いた作品としては上出来な数字だと思う。なにせ知名度ゼロから始めましたから。

 

  まあ、作品自体は一年以上前に完成させているので感動というわけではないけれど、それでも一区切りがついた気はするのだ。

 さて、この小説を書いたあと、僕は娘のためにもう一編の小説を書いた。

「土管の向こうの街」というタイトルだ。

 こんな話。

 

小学校5年生の孝之(ぼく)は友達3人と近所の土管を探検する。その出口は隣の団地の巨大な調整池につながっていたが、帰る途中、街に人影が見当たらないことに3人は気づく。3人はここが自分たちの団地ではないと考え、土管を戻ろうとするが、その出口から勢いよく水が吹き出しており、とても帰れる状態ではなかった。

絶望する3人の前に突然サオリと名乗る少女が現れ、彼らをショッピングモール「リリィ」へと連れて行く。学校へ行く必要もなく、毎日が夏休みとなった僕たちは最初は喜んでいたのだが・・・。

 

 これは僕が少年の頃の思い出をもとに書いた作品で、僕なりのジュヴナイルになったと思う。娘からの評判は上々だったのでよかったらこちら、読んでみてください。

 

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BAND-MAID推し!

カッコイイぜ!BAND-MAID


BAND-MAID / REAL EXISTENCE

いきなりですんません。

最近このバンドお気に入りです。メイド服でバンド?色モノでしょ、という先入観を捨てて聴けば納得の彼女たち。もういっちょ。


BAND-MAID / Thrill(スリル)

ゴリゴリ!

まさにカッコイイとはこのこと。

なんだろう、不思議なんだよ。このブログで僕がしつこく宣伝している僕の書いた、僅かな読者を獲得している小説「ヘビーメタルと文芸少女」。ちなみに明日で完結します。

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これを書いたあとにこのバンドを知ったのだが、なんか妙にシンクロして驚いた。まあ、僕が勝手に一人で驚いているのだが、とにかくまずヴォーカルの子が物語内に出てくるバンド「デスピノ」のマヤというキャラクターのイメージそのまんまだということ。すいません、あくまで僕の脳内の話なんですけどね。

それからメイド服で演奏ということ。これも小説のクライマックスのライブでメイド服で演奏という場面と一致。

そして彼女たちも言っているのだが、見た目と中身のギャップが魅力となっているところ。僕は「ヘビーメタル」+「文芸」というまったく接点のないものをミックスさせ「メガネをかけた文学少女メタリカを弾く」というストーリーを作り上げた。こんな僕だから、彼女たちを気に入るのは必然。

 

ハード系のガールズバンドいるよね。古くはスーパーージャンキーモンキーとか


Super junky monkey あいえとう

懐かしい。昔バンドやってた頃、友達がこのバンドと対バンしててなぜかこの人たちと飲んだことがある。もちろん向こうはこっちをひとつも覚えてないけど。

最近だとガチャリックスピンとか。


Gacharic Spin Never Say Never 7/16 Bass Magazine Presents The Power of Low-End

あれ・・・久しぶりにみたらなんか昔とだいぶ変わってる。こんなんだったっけ?まあいいや。相変わらずベースは上手い。

そしてガールズバンドではないけどもはや不動の人気BABYMETAL


APMAs 2016 Performance: BABYMETAL perform with ROB HALFORD of JUDAS PRIEST

「ヘドバンぎゃー」で出てきた時に、誰がロブと「ペインキラー」を共演するなんて想像できただろう。

 

みんなものすごくいいのだが、「BANDーMAID」はどこか独特の個性を感じる。一番は曲の良さだ。演奏もうまいし、センスが光っている。複雑な変拍子やトリッキーなフレーズも駆使してそれをなんとかうまく消化している。

海外ではすでに大人気。YOUTUBEの再生回数450万回!すげえ。特にメキシコ、ノリがいい。


BAND MAID MEXICO 2016 Hablando Español

そうそう、このノリがちょっと・・・という人、結構いるかもね。僕は笑ったけど。やるならここまで徹底するべきでしょ。くるっぽー!

 

この間メジャーデビューアルバム出たばかり。ブレイク寸前。

BANDーMAID全肯定!ぜひ世界征服してください。

 

僕のバンド小説!

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